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大阪・関西万博に次世代情報通信基盤「IOWN」を出展

NTTが民営化40周年、同社の次世代を担う技術IOWNは「振動」をも伝える

2025年04月03日 16時30分更新

文● 貝塚/TECH.ASCII.jp

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NTTは、次世代情報通信基盤「IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)」を活用した世界初のリアルタイム3D空間伝送実験を成功させた

 2025年に創立40周年を迎えたNTTは、新たな時代の通信技術を牽引する挑戦を続けている。

 その一環として、NTTは大阪・関西万博でのパビリオン出展に先立ち、次世代情報通信基盤「IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)」を活用した世界初のリアルタイム3D空間伝送実験を成功させた。

 この実験は、2025年4月2日、人気音楽グループPerfumeのライブパフォーマンスを遠隔地に伝送することをテーマに実施され、リアルタイムでアーティストの動きや音、さらには「空間の振動」をも伝送する画期的な技術を披露した。

「その場にいる」感覚を生み出す未来の通信技術

 NTTが進めるIOWN技術は、従来の通信ネットワークを超え、人間の五感に訴えかける次世代のコミュニケーションを目指している。これまでの映像配信技術は視覚と聴覚に焦点を当てていたが、NTTの研究開発は、触覚や空間の質感までもが伝送可能な未来社会の実現を見据えたものだ。

 今回の実験では、夢洲のNTTパビリオンと吹田の万博公園をIOWNネットワークで接続。吹田側に設置された二十数台のセンサーとカメラが、Perfumeのライブ空間を数メートル四方単位で計測し、膨大な3Dデータとしてリアルタイムで夢洲に伝送。そのデータはNTTの独自技術により高解像度化され、現地で即座に再現された。

 さらに夢洲の会場では、百数十個の振動子を床に埋め込むことで、Perfumeのパフォーマンスに伴う足元の振動や音の響きをリアルに再現。視覚・聴覚だけでなく、触覚をも通じて「まるでその場にいるような」体験を提供した。

40周年を迎えたNTTの新たなビジョン

 NTTは1985年の創立以来、日本の通信インフラの発展を支えてきた。40周年を迎えるいま、同社は次の時代に向けた技術革新に注力している。IOWNの実験成功は、通信技術の新たな可能性を示すだけでなく、遠隔医療、遠隔教育、エンターテインメント分野への応用を見据えた大きな一歩ともいえるだろう。

 NTTは引き続き、IOWN技術の研究開発を進め、より臨場感のある通信体験の実現を目指していく計画。40年の歴史を経て、新たな未来を切り拓くNTTの挑戦に、今後も注目が集まりそうだ。

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