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石川温のPCスマホニュース解説 第230回

【解説】ドコモ対Colt、接続料訴訟の裏に“音声通話”悪用スキーム

2025年03月27日 07時00分更新

文● 石川温

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トラポンが「かけ放題」存続に影響の可能性

 ただ、Colt社は3月25日に公開したプレスリリースの中で「BISに対し音声サービスの提供を行っていたものの、いわゆるトラフィックポンピングに関与したことも、それを認識しながら黙認したことも、一切ございません。実際に、BISの経営陣に対する刑事事件の情報を把握した時点で、弊社は直ちにBISに対する音声サービス提供を終了しており、BISについての関係当局による調査においても、当社の不正行為や関与は一切認められておりません」と反論している。

 このColt社のコメントに対して、NTTドコモ広報は「コルト社のコメントは確認しております。当社は総務大臣裁定後もコルト社と協議を重ねてまいりましたが、進展がなくやむを得ず今回提訴を行いました。当社が発表した内容(経緯含む)については変更ありません。詳細は訴訟手続の中でしっかり根拠を示したうえで主張し、公平な判断を受けたいと考えております」とした。

 こうしたトラフィック・ポンピングを撲滅させないことには、いまのような音声定額オプションが提供できなくなる恐れも出てくるなど、一般ユーザーの不利益につながる可能性もあるのだ。

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