このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

GeFore RTX 50シリーズまとめ 第20回

RTX 5070 Ti・4070 Ti・RTX 4070、Radeon RX 7900 XT・GREとも比較

GeForce RTX 5070、RTX 4090に上下関係を叩き込まれる

2025年03月04日 23時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

  • お気に入り
  • 本文印刷
GeForce RTX 5070、RTX 4090に上下関係を叩き込まれる

 2025年3月5日23時より、「GeForce RTX 5070」(以下、RTX 5070と略)の販売が解禁される。このGPUはCES 2025の基調講演において「(発表当時)1599ドルだったRTX 4090の性能を549ドルのRTX 5070で」というセンセーショナルな発表で話題を集めたGPUである。

 国内予想価格は10万8800円〜と発表されているが、例によってボリュームゾーンはもっと上、12〜13万円程度になるものと筆者は予想している。先日発売したRTX 5070 TiはRTX 5070と近しいスペックのように見えるが、使われているコアはまったく異なる。

 RTX 5070 TiはVRAM 16GB・メモリーバス幅256bit・NVEncが2基なのでRTX 5080の近縁だが、RTX 5070はVRAM 12GB・メモリーバス幅192bit・NVEncが1基と、絞れる部分を絞ってコストダウンを意識した設計だ。両者の遺伝学的(?)関連性は前世代のRTX 4070 Ti SUPERとRTX 4070に近いものがある。

 今回は幸運にもRTX 5070のFounders Edition(以下、FEと略)をお借りできた。本稿では基本的なベンチマークと消費電力、クリエイティブ系アプリといった要素を中心に紹介し、ゲームは後編で検証する。1世代前とはいえ、CUDAコアとVRAM搭載量が格段に多いRTX 4090に対し、RTX 5070はどんな立ち回りを見せるのだろうか?

GeForce RTX 5070、RTX 4090に上下関係を叩き込まれる

RTX 5070 TiにFEはないが、RTX 5070にはFEがある。これは前世代とまったく同じ施策だ。SDGsを意識したエコな感じの化粧箱やRTX 5070と刻印の入った段ボール製の中箱(Die-Cut)といったエッセンスはRTX 5090 FEなどと共通である

GeForce RTX 5070、RTX 4090に上下関係を叩き込まれる

RTX 5070 FEの表面。RTX 5090 FEおよびRTX 5080 FEはDouble Flow Through、すなわち2基あるファンはどちらも空気が裏に抜ける設計だった。対して、RTX 5070 FEは単なるFlow Through。RTX 5070は上位モデルより発熱量が小さく、コスト削減のためにDouble Flow Throughは不要と判断されたのだろう

GeForce RTX 5070、RTX 4090に上下関係を叩き込まれる

Flow Throughのほうのフィン(左)は微妙に中央部分が凹んでいるのに対し、Flow Throughでないほうのフィン(右)は平坦という、なかなかに凝ったデザインである

GeForce RTX 5070、RTX 4090に上下関係を叩き込まれる

補助電源コネクターは12V-2x6仕様で、カード後方に向かって斜めにケーブルを引き出す。RTX 5090のような常軌を逸した電力は消費しないので、ケーブル半挿しや粗悪な変換ケーブルを使わない限りは安心して運用できるだろう。FEの12V-2x6コネクターは他社製カードが採用するものに比べ、かなりタイトにフィットするものを使用している

GeForce RTX 5070、RTX 4090に上下関係を叩き込まれる

付属の16ピンコネクター変換ケーブル。8ピン2系統から変換する

GeForce RTX 5070、RTX 4090に上下関係を叩き込まれる

映像出力はDisplayPort 2.1b×3基にHDMI2.1b×1基構成。この世代のFEはDisplayPortやHDMIのポートが一般的なビデオカードとは上下逆に実装されている。こちら側のファンはFlow Throughではないため、バックプレート側に排気口がある点にも注目だ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中