新たな鉄板M.2 SSD筆頭候補確実！約2年半ぶりに登場したWD_BLACK SN7100がスゴい！

2025年03月03日 11時00分更新

文● 藤田忠　編集●北村／ASCII

その実力をSN770とSN850Xと比較

　さっそくRyzen 7 9700Xと、AMD X870チップセット採用マザーボードなどで構成したPCに、SN7100を組み込んでそのパフォーマンスを確認していこう。システム用にはWD_BLACK SN850 NVMe SSD 2TBを用意し、計測ストレージは、なにもデータがない状態にしている。

　比較対象には容量2TBのSN770とSN850Xを用意。それぞれのパフォーマンスを確認すると、SN7100 2TBの連続読み書き速度は、SN770から4割向上している。さらにSN850X 2TBからは、連続、ランダムの書き込み速度が向上し、シリーズ最速パフォーマンスとなっている。

スペック比較（太字は突出している数値）
製品型番	SN7100 NVMe SSD 2TB	SN850X NVMe SSD 2TB	SN770 NVMe SSD 2TB
連続読み込み（最大）	7250MB/秒	7300MB/秒	5150MB/秒
連続書き込み（最大）	6900MB/秒	6600MB/秒	4850MB/秒
ランダム読み込み（最大）	1000K IOPS	1200K IOPS	650K IOPS
ランダム書き込み（最大）	1400K IOPS	1100K IOPS	800K IOPS

SN7100 2TB WDS200T4X0Eの「CrystalDiskInfo 9.5.0」。最新のNVMe 2.0に対応する（気にする必要はほとんどない）

ファームウェアの更新などを行なえる「WD Dashboard」

WD_BLACKシリーズが備える「ゲームモード」にアクセスできる。有効時は、省電力機能が無効にされ、常にピーク性能を発揮するようになる。テストはオフの状態で行なっている

テスト環境
CPU	AMD「Ryzen 7 9700X」（8コア/16スレッド、最大5.5GHz）
CPUクーラー	CORSAIR「Hydro XC7 RGB PRO（ウォーターブロック）」など（本格水冷、360mmラジエーター）
マザーボード	ASRock「X870 Steel Legend WiFi」（AMD X870、ATX）
メモリー	CORSAIR「VENGEANCE DDR5 CMK32GX5M2B6400C32」（16GB×2、DDR5-6400）
ビデオカード	AMD Radeon RX 7800 XT GDDR6 16GB
ストレージ	Western Digital 「WD_Black SN850 NVMe SSD」（2TB M.2 SSD、PCIe4.0×4） Western Digital 「WD_Black SN7100 NVMe SSD」（2TB M.2 SSD、PCIe4.0×4） Western Digital 「WD_Black SN850X NVMe SSD」（2TB M.2 SSD、PCIe4.0×4） Western Digital 「WD_Black SN770 NVMe SSD」（2TB M.2 SSD、PCIe4.0×4）
電源ユニット	SUPER FLOWER「LEADEX PLATINUM SE 1000W」（1000W、80PLUS PLATINUM）
OS	Microsoft「Windows 11 Home」（24H2)

安定して高パフォーマンスを発揮

　まずは定番ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.6」の結果からみていこう。テストはデータサイズでの違いを確認するため、1GiBと64GiBを選択したほか、計測モードは「デフォルト」と「NVMe SSD」の両方で実行した。

デフォルトモードの結果

NVMe SSDモードの結果

　1GiBと64GiBのデータサイズとテストモードに関係なく、連続読み込みは7000MB/秒台を超え、連続書き込みも6600～6900MB/秒台という文句なしのパフォーマンスを発揮している。ランダムも高速で、NVMeモードの「RND4K Q32T16」のIOPSは、公称値を超える読み込み1022746 IOPS、書き込み1404823 IOPSを記録した。連続、ランダムともに、公称値通りのパフォーマンスを発揮していると言える結果だ。

　また、64GiB NVMe SSDモードではランダムの「RND4K Q32T16」が、データサイズ1GiBテスト時より2分の1以上ダウンしているのは残念だが、同じ条件でのSN770 2TBや、SN850X 2TBも書き込みは同じようにダウンする傾向にあった。