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GeForce RTX 50シリーズまとめ 第19回

もうAFMF 2の好きにはさせない

Smooth MotionでGeForce RTX 5070 TiはRTX 4080を完全撃破!?

2025年02月27日 10時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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「Call of Duty (Black Ops 6)」

 Call of Dutyは「Black Ops 6」を使用した。画質は「極限」に設定。ゲーム内ベンチマーク再生時のフレームレートを計測した。

Smooth MotionでGeForce RTX 5070 TiはRTX 4080を完全撃破

Call of Duty (Black Ops 6):1920x1080ドット時のフレームレート

Smooth MotionでGeForce RTX 5070 TiはRTX 4080を完全撃破

Call of Duty (Black Ops 6):2560x1440ドット時のフレームレート

Smooth MotionでGeForce RTX 5070 TiはRTX 4080を完全撃破

Call of Duty (Black Ops 6):3840x2160ドット時のフレームレート

 Overwatch 2では4Kでメモリー帯域の広いRTX 5070 TiがRTX 4080に逆転勝利したが、Call of Duty (Black Ops 6)では終始RTX 4080に勝てなかった。メモリー帯域があまり役に立ってないから、という言い方もできるし、GeForceの最適化の問題という側面もある。

 また、このゲームはRadeonに対してかなり最適化されているという話だが、RX 7900 GREはほぼRTX 5070 Tiと同等〜わずかに下という結果となった。

Smooth MotionでGeForce RTX 5070 TiはRTX 4080を完全撃破

Call of Duty (Black Ops 6):ベンチマーク中におけるTotal Board Powerの平均値(左3つ。単位:W)、および10Wあたりのフレームレート(右3つ。単位:fps)

 RTX 40/50シリーズ環境ではOverwatch 2よりもTBPが上がりにくいという理由について、「GPUが仕事をしていないのでは?」という推測を立てていた。今回のRTX 5070 Tiに関しては、4KではRTX 4080のほうがTBPが高くなっており、メモリー帯域の優劣が「Black Ops 6では」TBPにほとんど関係していないと言える。

「Sid Meier’s Civilization VII」

 アップスケーラーやフレーム生成を積極的に使用するゲーム検証に入る前に、先日出たばかりのSid Meier’s Civilization VIIを試してみよう。画質「高」とし、アンチエイリアスはFSR 3の「ネイティブAA」を使用した。ゲーム内ベンチマークは2本あるが、そのうちグラフィック向けベンチマーク再生時のフレームレートを計測した。

Smooth MotionでGeForce RTX 5070 TiはRTX 4080を完全撃破

Sid Meier’s Civilization VII:1920x1080ドット時のフレームレート

Smooth MotionでGeForce RTX 5070 TiはRTX 4080を完全撃破

Sid Meier’s Civilization VII:2560x1440ドット時のフレームレート

Smooth MotionでGeForce RTX 5070 TiはRTX 4080を完全撃破

Sid Meier’s Civilization VII:3840x2160ドット時のフレームレート

 解像度が高いほど最低フレームレートが上がる、という理解しがたい結果が出た。これはフレームタイム(DisplayChangeの間隔)の出方において、フルHDとWQHDだと激しいバラ付きが出る一方、4KだとどのGPUでも安定するためだ。

 このゲームはせいぜいマップのあちこちにジャンプする、あるいは拡大・縮小する程度の動きしか要求されないため、フレームレートは適当でも良いだろう。ただし、4KにおいてRTX 5070 Tiは平均120fps弱を絞り出せる、という事実には注目しておきたい。

 とはいえ、RTX 4080との差は非常に小さく、4Kにおいても平均フレームレートが約5%上回る程度である。

Smooth MotionでGeForce RTX 5070 TiはRTX 4080を完全撃破

Sid Meier’s Civilization VIIをフルHDで動かした時のフレームタイムの推移。緑の領域はMsBetweenDisplayChangeを基準にしたフレームタイム、背後に隠れている青色がMsBetweenPresentsを基準にしたフレームタイムだが、青の変動に合わせ緑も動いているように見える。結果として全フレームの4割近くがスタッターを起こしていると判定されている

Smooth MotionでGeForce RTX 5070 TiはRTX 4080を完全撃破

同じく4K時のフレームタイムの推移。フルHDやWQHDと違い、青が上振れ・下振れした時でも、緑の線はより安定している。つまり、4K以外ではなにかしらフレームペーシングに関係する処理が端折られているようだ

Smooth MotionでGeForce RTX 5070 TiはRTX 4080を完全撃破

Sid Meier’s Civilization VII:ベンチマーク中におけるTotal Board Powerの平均値(左3つ。単位:W)、および10Wあたりのフレームレート(右3つ。単位:fps)

 フルHDと4KでTBPの出方が完全に逆転しているなど、ほかのゲームにはない独特の傾向を観測。RTX 5070 TiはRTX 4080と大差ないが、これは同時に平均フレームレートにおいても差がほとんどないこととリンクしている(WQHDで3%、4Kで5%ほどRTX 5070 Tiのほうが高い)。

 次ページからはレイトレーシングのほかに、アップスケーラー(DLSSやFSR 3)やフレーム生成(DLSS FG)を積極的に使用したベンチマークを見てみよう。なお、DLSSの設定はすべて「クオリティー」に統一している。

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