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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第95回

月3万円で使えるOpenAIの「Deep Research」 驚異的だが、情報格差が広がる不安も感じた

2025年02月17日 07時00分更新

文● 新清士

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情報格差に一抹の不安も

 Deep Researchの情報をそのまま信じるのではなく、あくまでツールとして情報収集とアイデア出しとして使い、最後には人間が決断をする際のヒントにしていくというのが、もっともAIを使う上では効果のある方法ではないかと思っています。そして、今後、Deep Researchの効果が知られるに従い、他の企業も同じように使うことが考えるため、競争上使うのが、当たり前になっていくことは間違いないと感じます。とはいえ、月額200ドルといったコストを払って使える人と、そうでない人の間で、情報格差が広がっていくAI社会の将来に一抹の不安は感じたりはしています。

 

筆者紹介:新清士(しんきよし)

1970年生まれ。株式会社AI Frog Interactive代表。デジタルハリウッド大学大学院教授。慶應義塾大学商学部及び環境情報学部卒。ゲームジャーナリストとして活躍後、VRマルチプレイ剣戟アクションゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」の開発を主導。現在は、新作のインディゲームの開発をしている。著書に『メタバースビジネス覇権戦争』(NHK出版新書)がある。

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