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組みたい自作PC構成まるわかり!! 第112回

【今月の自作PCレシピ】モンハンワイルズ駆け込み自作、RTX 4070搭載で20万円以下の小型PC

2025年02月14日 13時01分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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 パソコンならでの高解像度、高画質でゲームをプレイしたり、ゲームプレイなどを録画配信したり、音楽を楽しんだりといったさまざまな用途に、自分の好みでマシンを組み立てられるPC自作。あれこれ考えながら、パーツを選定するのは楽しいが、ある程度の知識が必要になる。

※写真はイメージです。実際に使用するパーツとは異なります

 そんなパーツ選びは、YouTubeの動画を参考にして構成するのも良いが、パーツショップの店員に勝るものはない。ゲームやクリエイティブ作業といった用途に、LEDで魅せるPC、静かなPCなど、さまざまなPC構成の相談を受け、その場で提案しているからだ。そこで、秋葉原の主要パーツショップ店員におすすめの自作PCの構成(レシピ)を毎月お届けしていこう。

 ”パーツ選びには自信がない”、”最新のパーツ構成で組みたい”、”いまどんな構成が良いのか検討がつかない”などといった人に、是非参考にしてもらいたい。

コンパクトだけどパワフル!
20万円以下で組むゲーミングPC

 第2回オープンベータテストとともに、公式ベンチマークが公開された「モンスターハンターワイルズ」。その影響か、祭日を挟んだ2月10日の平日にも、秋葉原のパーツショップにはPCパーツ一式の購入相談をする人が数多く訪れていた。ただ、これから購入を考えている人は、快適なゲームプレイに欠かせないビデオカードの在庫が減少しているので要注意だ。

 モンハンワイルズは、オープンベーターテストや公式ベンチマークで、VRAM大食いがわかっており(製品版で改善される可能性もある)、12GBのVRAMを搭載するGeForce RTX 4070シリーズが売れ筋となっていた。しかし、ここにきてショップ店頭から在庫が消えつつあるのだ。

 在庫少ないなか、モンハンワイルズをターゲットにした、発売前の駆け込み自作PC構成をTSUKUMO eX. 6階スタッフの紅谷さんが、考えてくれたので紹介していこう。

地下1階~6階でゲーミングデバイスなどの周辺機器から、BTO PC、各種PCパーツを扱っているTSUKUMO eX.

TSUKUMO eX. 6階スタッフの紅谷さん。予算や用途に合わせたベストな構成を日々提案している

早い者勝ち! GeForce RTX 4070を搭載した小型ゲーミングPC

 コストを抑えたゲーミングPC自作ではCore i5-14000シリーズも人気だが、残念ながらLGA1700向けマザーボードが高くなりがち。その点、Socket AM5向けマザーボードは、AMD B650チップセットを採用した、手ごろな価格帯のマザーボードがまだまだ豊富という紅谷さん。

 そしてCPUも最新の「Ryzen 5 9600X」と同じ6コア/12スレッドで、パフォーマンスが大きく違わない「Ryzen 5 7600X」が、3万7000円前後と手ごろな価格になっている。

Socket AM5最新CPUのRyzen 9000シリーズ。6コア/12スレッドのRyzen 5 9600Xは4万7000円前後となっている

6コア/12スレッドCPUのRyzen 5 7600X。最大クロックは5.3GHzで動作する

 そんなRyzen 5 7600Xと、12GBのVRAMを備えたGeForce RTX 4070ビデオカードをベースに、モンハンワイルズの快適なプレイをターゲットにしたOS別20万円アンダーとなるレシピを完成させている。さらにレシピではパフォーマンスと予算だけでなく、ディスプレーの横に収まるミニタワーPCケースを組み合わせ、見た目にもきちんとこだわっているのがポイントだ。

OS別で20万円以下となるモンハンワイルズ駆け込み自作構成

筐体サイズが幅207mm、奥行き385mm、高さ314mmの小型PCケースのJONSBO「D32 STD」を使った組み立て例

実店舗限定なくなり次第終了のGeForce RTX 4070搭載ゲーミングPC
CPU AMD「Ryzen 5 7600X」
(6コア/12スレッド、最大5.3GHz)
3万6800円
CPUクーラー DeepCool「AK400」
(空冷、サイドフロー、120mmファン)
3280円
マザーボード MSI「PRO B650M-A WIFI」
(AMD B650、Micro ATX)
2万780円
メモリー CFD販売「W5U5600CS-16G」
(16GB×2、DDR5-5600)
1万1480円
ストレージ SK hynix「Platinum P41 SHPP41-1000GM-2」
(1TB M.2 SSD、PCIe4.0×4)
1万980円
ビデオカード ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Twin Edge OC」
(GeForce RTX 4070、12GB GDDR6X)※店頭のみ取扱中
8万9800円
PCケース JONSBO「D32 STD Black」
(ミニタワー、Micro ATX)
8580円
電源ユニット Antec「GSK750 ATX3.1」
(750W、80PLUS GOLD)
1万3690円
ファン Arctic「P12 PWM PST」(120mmファン)×2 2160円
総額(税込)   19万7550円

※価格は2月10日調べ。店頭価格ならびに在庫を保証するものではありません。

 ビデオカードは、店頭在庫が残りわずか(2月10日時点)となっているZOTACのGeForce RTX 4070搭載モデルだ。デュアルファンクーラー搭載で、コンパクトPCケースに最適な全長が短い仕様になる。後継モデル登場による販売終了のため、在庫限りなので早いもの勝ちだ。

 ただし、記事掲載時点で売り切れてしまう可能性も大きい。同価格帯では、AMD Radeon RX 7800 XT GDDR6 16GBを搭載したビデオカードが若干店頭に残っているので、第2候補としてありだ。

秋葉原全体で在庫少なくなっているGeForce RTX 4070ビデオカード。そんななかツクモ各店(通販除く)で、若干在庫があるというZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Twin Edge OC」

デュアルファン搭載クーラーを採用し、カード長は225.5mmになる。PCIe補助電源コネクターも扱いやすい8ピン×1仕様になっている

GeForce RTX 4070シリーズは、他社製も合わせて山積みというほどの在庫はないので、早い者勝ちだ

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