パソコンならでの高解像度、高画質でゲームをプレイしたり、ゲームプレイなどを録画配信したり、音楽を楽しんだりといったさまざまな用途に、自分の好みでマシンを組み立てられるPC自作。あれこれ考えながら、パーツを選定するのは楽しいが、ある程度の知識が必要になる。
そんなパーツ選びは、YouTubeの動画を参考にして構成するのも良いが、パーツショップの店員に勝るものはない。ゲームやクリエイティブ作業といった用途に、LEDで魅せるPC、静かなPCなど、さまざまなPC構成の相談を受け、その場で提案しているからだ。そこで、秋葉原の主要パーツショップ店員におすすめの自作PCの構成(レシピ)を毎月お届けしていこう。
”パーツ選びには自信がない”、”最新のパーツ構成で組みたい”、”いまどんな構成が良いのか検討がつかない”などといった人に、是非参考にしてもらいたい。
コンパクトだけどパワフル!
20万円以下で組むゲーミングPC
第2回オープンベータテストとともに、公式ベンチマークが公開された「モンスターハンターワイルズ」。その影響か、祭日を挟んだ2月10日の平日にも、秋葉原のパーツショップにはPCパーツ一式の購入相談をする人が数多く訪れていた。ただ、これから購入を考えている人は、快適なゲームプレイに欠かせないビデオカードの在庫が減少しているので要注意だ。
モンハンワイルズは、オープンベーターテストや公式ベンチマークで、VRAM大食いがわかっており(製品版で改善される可能性もある)、12GBのVRAMを搭載するGeForce RTX 4070シリーズが売れ筋となっていた。しかし、ここにきてショップ店頭から在庫が消えつつあるのだ。
在庫少ないなか、モンハンワイルズをターゲットにした、発売前の駆け込み自作PC構成をTSUKUMO eX. 6階スタッフの紅谷さんが、考えてくれたので紹介していこう。
早い者勝ち! GeForce RTX 4070を搭載した小型ゲーミングPC
コストを抑えたゲーミングPC自作ではCore i5-14000シリーズも人気だが、残念ながらLGA1700向けマザーボードが高くなりがち。その点、Socket AM5向けマザーボードは、AMD B650チップセットを採用した、手ごろな価格帯のマザーボードがまだまだ豊富という紅谷さん。
そしてCPUも最新の「Ryzen 5 9600X」と同じ6コア/12スレッドで、パフォーマンスが大きく違わない「Ryzen 5 7600X」が、3万7000円前後と手ごろな価格になっている。
そんなRyzen 5 7600Xと、12GBのVRAMを備えたGeForce RTX 4070ビデオカードをベースに、モンハンワイルズの快適なプレイをターゲットにしたOS別20万円アンダーとなるレシピを完成させている。さらにレシピではパフォーマンスと予算だけでなく、ディスプレーの横に収まるミニタワーPCケースを組み合わせ、見た目にもきちんとこだわっているのがポイントだ。
実店舗限定なくなり次第終了のGeForce RTX 4070搭載ゲーミングPC | ||
---|---|---|
CPU | AMD「Ryzen 5 7600X」 (6コア/12スレッド、最大5.3GHz) |
3万6800円 |
CPUクーラー | DeepCool「AK400」 (空冷、サイドフロー、120mmファン) |
3280円 |
マザーボード | MSI「PRO B650M-A WIFI」 (AMD B650、Micro ATX) |
2万780円 |
メモリー | CFD販売「W5U5600CS-16G」 (16GB×2、DDR5-5600) |
1万1480円 |
ストレージ | SK hynix「Platinum P41 SHPP41-1000GM-2」 (1TB M.2 SSD、PCIe4.0×4) |
1万980円 |
ビデオカード | ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Twin Edge OC」 (GeForce RTX 4070、12GB GDDR6X)※店頭のみ取扱中 |
8万9800円 |
PCケース | JONSBO「D32 STD Black」 (ミニタワー、Micro ATX) |
8580円 |
電源ユニット | Antec「GSK750 ATX3.1」 (750W、80PLUS GOLD) |
1万3690円 |
ファン | Arctic「P12 PWM PST」(120mmファン)×2 | 2160円 |
総額(税込) | 19万7550円 |
※価格は2月10日調べ。店頭価格ならびに在庫を保証するものではありません。
ビデオカードは、店頭在庫が残りわずか(2月10日時点)となっているZOTACのGeForce RTX 4070搭載モデルだ。デュアルファンクーラー搭載で、コンパクトPCケースに最適な全長が短い仕様になる。後継モデル登場による販売終了のため、在庫限りなので早いもの勝ちだ。
ただし、記事掲載時点で売り切れてしまう可能性も大きい。同価格帯では、AMD Radeon RX 7800 XT GDDR6 16GBを搭載したビデオカードが若干店頭に残っているので、第2候補としてありだ。

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