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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第82回

乗車距離は1824.7km

新ルールの「青春18きっぷ」で5日間の旅に出てみました

2025年01月22日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

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●連続5日目は東京湾1周の旅

 最終日となる5日目。以前の運用ルールなら期間中の別日に残りの回数を使えたので、たとえば週末の1日旅に使ったり、仕事で東京や千葉などへ出かける際に使ったりもしましたが、新ルールでは連続して使わないとダメなので、この日にも乗らないと損になります。

 仕事で出かける用事があったので、戸塚駅から横浜駅を経由して、関内駅へ。中華街周辺で撮影をしたあと、石川町駅から初詣に鎌倉へでも行こうかと、大船駅から横須賀線に乗り換えたのですが、計画を変えてそのまま久里浜駅まで移動します。そこから東京湾フェリーが出港している久里浜港へ行き、フェリーに乗船。これで千葉に渡ってそこからまた鉄道で戸塚駅まで戻ってくる、東京湾1周旅をしようというわけです。

まずは横浜エリアで青春18きっぷを使用

お正月の中華街は観光客でいっぱいでした

鎌倉駅で降りようと計画したものの、気が変わってそのまま終点の久里浜駅へ

久里浜港から東京湾を横断する東京湾フェリー

 この東京湾フェリーは、神奈川県の久里浜港と千葉県の金谷港を40分ほどで結び、「青春18きっぷ」では乗れませんが、料金は片道1000円とリーズナブル。気軽に東京湾の船旅ができ、夏期には船内で飲み放題イベントもなども行っていて、筆者のお気に入り航路でもあります。いずれ機会があれば、ちゃんと取材してレポートしたいなと思います。

寒かったですが、船の上で飲むビールは格別です

 金谷港へ到着したら、徒歩で浜金谷駅へと移動。そこからまた青春18きっぷで乗り込み、まずは君津駅へ。

浜金谷駅から鉄道移動を再開

君津駅から夕方降りた久里浜駅まで1本で行けます

 君津駅から戸塚駅までは横須賀線直通のJR内房線快速で乗り換えなしの1本。しかも最後かつ2時間以上の乗車になるので、グリーン車を利用しました。

 「青春18きっぷ」を使ってグリーン車も乗車可能(別途グリーン料金が必要)なので、以前はよく組み合わせて乗車していたのですが、今回の旅では利用していませんでした。なぜなら、2024年3月のダイヤ改正で、グリーン料金も改定され101km以上はモバイルSuicaもしくは事前購入でも1550円と値上がりしていたからです。

横須賀線のグリーン車は一部車両で電源も使えるのでありがたい

 ただ、JR東日本のポイントサービス「JRE POINT」で貯めたポイントをグリーン券と交換すると、距離にかかわらず定額のポイントで交換可能だったことを思い出し、2時間越えの乗車をグリーン車で快適に移動して、戸塚駅に到着しました。これで5日間の移動は終了です。4日目の移動は戸塚駅から関内駅までと石川町駅から久里浜駅、そして浜金谷駅から戸塚駅で乗車時間は4時間4分、乗車距離は150.8kmで通常なら3694円ぶんの移動でした。

貯めたポイントを交換し、無料でグリーン車に乗車。必要ポイントはJRE POINTの会員ステージにもよりますが、筆者の場合は600ポイントでした

「青春18きっぷ」連続5日間で使い切りました!

●5日間の旅、やっぱりお得です

 トータル5日間の乗車時間は32時間14分、乗車距離は1824.7kmでした。料金は通常なら3万1524円かかるところ、半分以下の費用で移動できた計算です。やはり「青春18きっぷ」での移動は、コスパという点では魅力はあります。もし新幹線を利用したら、初日の名古屋までで9000円強から1万円強必要ですからね。

 ただ、やはり連続5日間となったのは残念。今回の旅でも3日目で「1日か2日移動しない休みが欲しい」とつくづく思いました。4日目のように1日で8000円以上の移動ぶんの移動ができるので、5日ぶんをフルに乗り続けるのではなく、トータルで考えて、"賢く"、"ほどよく"移動すればいいのですが……、ついついもったいない気がしてきて、毎日乗っちゃうんですよね。

 新ルールに変わった「青春18きっぷ」を使った感想は、かなり「上級者向け」になってしまったなという印象です。自動改札が使えたり、最終電車まで乗れるようになったなど、うれしいポイントはあるものの、やはり連続5日間ではなく、期間内で5日間に戻して欲しいと、切に願います。

■関連サイト

訂正とお詫び:初出時、一部表記に誤りがございましたので、訂正いたしました。(2025年1月22日 12:00)

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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