最新パーツ性能チェック 第460回
Arc B580からVRAM12GB→10GB、メモリーバス幅192bit→160bitの是非を問う
Arc B570でもRTX 4060/RX 7600は超えられるのか? ゲーム10本で検証
2025年01月21日 13時00分更新
「F1 24」
F1 24もXeSS FGに対応する貴重なタイトルである。画質は「超高」、異方性フィルタリングは16xに設定。DLSS/FSR 3/XeSSは「クオリティー」とし、フレーム生成も有効化。ゲーム内ベンチマーク再生時のフレームレートを計測した。なお、ベンチマークシーンの設定は「モナコ」および「ウエット」としている。
F1 24のXeSS FGはMarvel Rivalsに比べると劇的な効果とは言い難い。平均フレームレートはDLSS FGやFSR 3 FGを大きく上回るが、最低フレームレートが下がりやすく、画面描画のカクつきがやや多めに感じられた。
フルHDやWQHDまではArc B580のやや下で落ち着いているが、4KになるとArc B570が一気に息切れするのは、明らかにVRAMまわりの設計が効いていると思われる。
RX 7600のTBPはCall of Dutyに比べるとかなり低く、130W程度で横ばいになっている。つまり、RX 7600には今回の検証条件は明らかに荷が重く、GPUの処理が滞っていることを示している。
それと同様に、Arc B570はフルHDやWQHDまでは普通だが、4Kでは超過負荷となり、息切れして電力をうまく使えない状態になっていることがわかる。
「Starfield」
Starfieldでは画質「ウルトラ」、異方性フィルタリングは「16x」に設定。RTX 4060のみ、DLSSの「クオリティー」かつDLSS FGを有効にした。そのほかのGPUはFSR 3 FGを利用したが、その際のレンダースケール(RS)は「クオリティー」相当の67%とした。都市ニューアトランティスのMAST地区を移動する際のフレームレートを計測。
前回、Arc B580で同じ検証をした際の最低フレームレートはもっと高かったのだが、今回の環境ではArc B580/B570ともに最低フレームレートが酷く落ち込んだ。ついでに言うと、平均フレームレートも控えめだ。
CPUをCore i9-14900KからCore Ultra 9 285Kに変更したこと、Windows 11も23H2から24H2に変更したことが原因と思われるが、RTX 4060やRX 7600は前回条件と同等、あるいはやや上のフレームレートを出せているため、StarfieldにおけるArc×Core Ultra環境の相性問題という感じだろうか。
Arc B580/B570のTBPから、GPUが仕事をしていない(=消費電力が低い)からパフォーマンスが出ていないことが示されている。

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