このページの本文へ

石川温のPCスマホニュース解説 第222回

携帯キャリア「30GBの壁」めぐる争い

2025年01月07日 07時00分更新

文● 石川温

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ahamo対抗、楽天モバイルに追い風か

 KDDIとソフトバンクがNTTドコモ「ahamo」対抗を明確に打ち出す中、意外と追い風が吹き始めているかもしれないのが楽天モバイルだ。

 楽天モバイルは月額3278円でデータ使い放題の「最強プラン」が人気で昨年、800万契約を突破したが、決算資料では、ユーザーの月間平均利用データ容量が1日1GB、つまり月間30GB程度なのだという。

 既存3社のユーザーは、それほど多くのデータ容量は消費しておらず、一方で大量にデータを使うユーザーが楽天モバイルに殺到している状況が見て取れる。

 当然のことながら、5Gエリアの広がりによって、どこでも高速で通信ができる環境が整えば、ユーザーはもっとデータを消費するようになるだろう。これまでahamoや対抗プランが提供する月間30GBに収まっていたユーザーが月末になってデータ容量が足りなくなるのが当たり前になったとき、どんな動きをするのか。

 既存3キャリアとしてはメインブランドで提供しているデータ使い放題に乗り換えてほしいというのは間違いない。しかし、ユーザーとすれば、月々の支払額が倍近くになってしまうだけに、かなり躊躇してしまうはずだ。

 しかし、楽天モバイルであれば30GBを超えても月額3278円で収まるし、昨年からは家族や子供向けの割引やポイント付与もあり、負担額はさらに抑えることも可能だ。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン