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【2024年自作まとめ】秋葉原PCパーツ街を振り返る

2024年12月31日 10時00分更新

文● ドリル北村

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 2024年の自作PC業界は、インテルとAMDから新CPUが発売され、プラットフォーム競争が激化した年だったと言えよう。また、配線を背面に隠せるマザーボードと裏配線対応PCケースが登場し、自作PCに新たなトレンドが生まれたことも印象的だった。そんな2024年はどんな年だったのか、自作PCニュースを振り返ってみよう。

1月
GeForce RTX 4070 SUPERと4070 Ti SUPERが発売

 NVIDIAの新型GPU「GeForce RTX 4070 SUPER」を搭載したビデオカードが18日より発売された。ベースクロックは1980MHz、ブーストクロックは2475MHzで、ビデオメモリーはGDDR6X 12GB。価格は9万5480円から13万2580円と価格差が大きく、最安モデルについては、各ショップとも入荷数は少量だった。

GeForce RTX 4070 SUPERでは恒例の深夜販売は行なわれず。8メーカーから計18モデルが店頭に並ぶが入荷数は少なめ

 その1週間後にはGeForce RTX 4070 Ti SUPERが発売された。ベースクロックは2340MHz、ブーストクロックは2610MHz。メモリーバス幅は256bitでビデオメモリーとしてGDDR6X 16GBを搭載するなど、「GeForce RTX 4070 Ti」から順当にスペックが引き上げられている。価格は12万7380円から18万5380円と高額ながら、ゲーマーからの人気を集めた。

GeForce RTX 4070 Ti SUPERの価格は12万7380円から18万5380円と幅があるが、最安モデルについてはRTX 4070 SUPERのときと同じく初回入荷のみで終了

2月
「Ryzen 8000G」シリーズの販売がスタート

 AMDのSocket AM5用APU「Ryzen 8000G」シリーズの販売がスタート。「Ryzen 7 8700G」(5万7800円)と「Ryzen 5 8600G」(3万9800円)、「Ryzen 5 8500G」(2万9800円)が登場した。

グラフィック機能を内蔵するRyzen APUの新製品。内蔵GPU機能にRDNA 3世代のAMD Radeon 700M Graphicsシリーズを採用する

 Socket AM4時代のRyzenは内蔵GPUなしが基本であったため、ビデオカードなしでPCを組むにはRyzen 4000Gないし5000Gシリーズが必須だった。ところがSocket AM5版のRyzen 7000シリーズは内蔵GPU搭載が標準化されたため、Ryzen Gシリーズは以前ほど貴重ではなくなった。

 しかし、Ryzen 7000シリーズの内蔵GPUはRDNA 2ベースであり、回路規模も最小限に絞られているためゲームやクリエイティブ系処理に使えるとは言い難いものだった。Ryzen 8000Gシリーズの登場により、その問題が解決した。

登場したのは「Ryzen 7 8700G」、「Ryzen 5 8600G」、「Ryzen 5 8500G」の3製品

 Ryzen 8000GシリーズはCPU部分にZen 4を、GPU部分にRadeon RX 7000シリーズと同じRDNA 3を採用。デスクトップ向けAPUでRDNA 3世代のGPUが載ったのはこの製品が初めてであるため、内蔵GPUのパフォーマンスは世界最速を狙えるものといえる。

3月
第14世代CPU最上位の「Core i9-14900KS」が発売

 インテルの第14世代CPU最上位モデルとなる「Core i9-14900KS」の販売がスタートした。価格は12万4980円。

最高クロックは6.2GHzという「Core i9-14900KS」

 主なスペックは、コア数はPコアが8コア/16スレッド、Eコアが16コアで、Pコアの最高クロックは6.2GHz、Eコアの最高クロックは4.5GHzを実現。Processor Base Powerは150Wで、GPU機能にはもIntel UHD Graphics 770が内蔵される。 なおCPUクーラーは別売。ハイエンド仕様となるため、それなりのCPUクーラーが必要となる。

AMDの最新GPU「Radeon RX 7900 GRE」を搭載したビデオカード。反響は少ないようで、静かなスタートとなった

 AMDのGPU「Radeon RX 7900 GRE」を搭載したビデオカードも発売された。RX 7900 XTとRX 7800 XTの間に位置付けられるGPUで、GREとは“Golden Rabbit Edition”の略でWQHD解像度ゲーミングをターゲットとした製品だ。

 GPUコアは5nmプロセスのGCDと6nmプロセスのMCDを組み合わせたチップレット技術を採用する「Navi 31」がベース。ストリームプロセッサーは5120基、動作クロックはゲームクロックが1880MHz、ブーストクロックが最高2245MHzというスペックだ。価格は9万5800円~10万9800円。

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