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西日本へのネットワーク拡張では、“70%省電力”の富士通製液冷ネットワーク製品を初採用

欧州最大規模の法人向けネットワーク事業者になったColt、APACへの投資も拡大へ

2024年11月29日 12時35分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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液冷方式で「70%省電力化」の富士通製ネットワーク機器を初採用

 前述したとおり、Coltでは来年、西日本へのネットワーク拡張を進めていく計画であり、そこでは富士通製の光伝送装置「Fujitsu Network 1FINITY(ワンフィニティ) T900/T950」を採用する。

 1FINITY T900/T950は、2Uサイズで1波長あたり最大1.2Tbps、1台あたり14.4Tbpsの光伝送が可能な装置だ(将来計画では1波長あたり1.6Tbpsに拡張予定)。フィールド検証では336kmの距離での1.2Tbps伝送も実証している。Coltでは、まずは1波長あたり800Gbpsの伝送装置として活用する。

富士通「1FINITY T900」の概要。クローズド液冷方式を採用している点が大きな特徴

 Coltにおける富士通製ネットワーク機器の採用は初めてのことだという。1FINITY採用の背景について、水谷氏は、Coltでは「その時々で一番最適な機器」を選定する“オープンネットワーク”のスタンスをとっており、今回はColtの要件に富士通1FINITYが合致したためだと説明する。

 採用を決めた理由として、特に大きかったのが「省電力性」だと水谷氏は説明する。1FINITY T900/T950では、ネットワーク機器として世界で初めて液冷技術を搭載しており(富士通調べ)、光電融合技術を採用した最新DSPの採用とも合わせ、従来製品と比較して「70%の省電力化」「50%の静音化」を実現しているという。

 ゲスト出席した富士通の島田裕二氏は、1FINITYでは“本体内に閉じた”クローズドループ型の液冷方式を採用していることを説明した。この液冷方式は、液体を使ってチップの排熱を高効率で回収し、背面にあるラジエーター/ファンまで移動させたうえで本体外に排出するというものだ。データセンターやラック側での特別な設備工事が不要で、ハードウェア構成も従来製品と同様のためオペレーションがしやすい特徴がある。

背面のポンプで冷たい液体を送り、チップの排熱を回収して循環させ、背面のラジエーター/ファンで熱を本体外に排出する(液体を冷ます)仕組み

 将来的に他国でのネットワーク展開においても富士通製品が採用される可能性はあるか、という質問に対して、水谷氏は「もちろんその可能性はある」としたうえで、まずは国内での展開で実績を作りたいと述べた。

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