このページの本文へ

大谷イビサのIT業界物見遊山 第90回

「なぜ来なかったか?」があればもっと面白いのに ガートナーのテクノロジートレンド10選

2024年11月14日 10時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「戦略的テクノロジのトップ・トレンド」の3つのカテゴリ

 調査会社であるガートナーが、今注目すべき「戦略的テクノロジのトップ・トレンド」を発表している(関連記事:10年後の波に乗るための、いま知るべき先進テクノロジー10選 ガートナー発表)。「AIの最重要課題とリスク」「コンピューティングのニュー・フロンティア」「人間とマシンの相乗効果」という3つの領域において、注目のテクノロジーが10選されており、読者の注目度も高かった。

 この手のテクノロジー予測はよくニュースになるが、セレクトによってはピンと来ないことも多い。その点、今回のガートナーの予測は、派手さはないが、地に足の付いた印象を受けた。「エージェント型AI」や「AIガバナンス」はすでに関心を持っているユーザーも多いし、「空間コンピューティング」や「エネルギー効率の高いコンピューティング」なんぞは、もう少し手前で需要が高まりそうな気もする。一方で、昔に比べて意外性がなくなってきているのは、ちょっと寂しい。「えっ? そんなの来ますかね」「その横文字、全然わかりません」みたいなSF感があったのは「神経系の拡張」くらいかなと。

 古今東西、次のテクノロジーのメインストリームは失敗の繰り返しによって、生まれ続ける。AIブームは3回目と言われているし、クラウドコンピューティングにあたる概念なんて、四半世紀(それどころじゃない?)以上前からずっと「来る、来る」と言われていたはず。だから、個人的には「なぜ来なかったか?」の方が興味がある。NFTや音声SNSを引き合いに出すつもりはないが、テクノロジー予測は楽しい。それが当ろうが、当らなかろうが……。

文:大谷イビサ

ASCII.jpのクラウド・IT担当で、TECH.ASCII.jpの編集長。「インターネットASCII」や「アスキーNT」「NETWORK magazine」などの編集を担当し、2011年から現職。「ITだってエンタテインメント」をキーワードに、楽しく、ユーザー目線に立った情報発信を心がけている。2017年からは「ASCII TeamLeaders」を立ち上げ、SaaSの活用と働き方の理想像を追い続けている。

カテゴリートップへ

この連載の記事

アクセスランキング

  1. 1位

    データセンター

    首都圏のデータセンター枯渇、電力コストの高騰、エンジニア不足 課題から考える最新データセンター選び

  2. 2位

    デジタル

    なぜ大企業でkintoneの導入が増えているのか? DX推進と「脱・属人化」を実現するエンプラパートナーに聞いた

  3. 3位

    TECH

    【提言】「VPNの安全性」が通用しない時代 ZTNAへの困難な移行を経営層はサポートせよ

  4. 4位

    データセンター

    「NVIDIA Blackwell GPU」約1100基搭載のAIインフラが稼働 さくらインターネットが石狩DC内で

  5. 5位

    ITトピック

    “VMwareショック”余波、IaaSベンダー撤退も/本音は「拒否したい」時間外の業務連絡/IT部門のデータメンテ疲れの声、ほか

  6. 6位

    TECH

    Claude Code×Opus 4.6で実現、1人で回せるAI開発チームの作り方

  7. 7位

    TECH

    情シスの“ホンネ”ここまで聞けていいの?  ゆるっとナイトの「ランサムウェア回」が盛り上がりすぎた

  8. 8位

    Team Leaders

    ランサムウェア攻撃になぜ強い? Boxが「コンテンツセキュリティ」と「AIリスク対策」を解説

  9. 9位

    ITトピック

    生成AIなしでは仕事できない? 会社員7割が“AI依存”自覚/「年内にAIエージェントが成果生む」CEOの9割が確信、ほか

  10. 10位

    デジタル

    ようこそ池袋へ! JAWS DAYS 2026の参加者にオススメの池袋西口のガチ中華(実食済み)

集計期間:
2026年03月01日~2026年03月07日
  • 角川アスキー総合研究所