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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第68回

水上バンガローで過ごす時間は格別です

30年越しの夢! タヒチの水上バンガローに泊まってみた(ひとりで)

2024年10月16日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

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●部屋から海面の魚を眺められる幸せ

 新婚旅行にもオススメされる場所だけあって、水上バンガローは、2人で泊まるには十分な広さと施設が備わっています。また、室内の床の一部はガラス張りになっていて、海面を覗けるようになっていました。しかも夜間は床下ライトでライトアップもできて、魚も集まってくるなど、ひときわロマンチックな時間を味わうことができました。

Le Taha’a by Pearl Resortsの室内(タハア島)

ベッドの足下には床下の海面が覗けるガラス張りになっていて、魚が泳いでいるのを長めることができます。抜群の透明度です

Sofitel Kia Ora Moorea Beach Resortの室内(モーレア島)

●そのまま海へと出られるプライベートデッキが最高

 もちろんプライベートデッキから、そのまま透き通ったタヒチの青い海へと入ることができます(飛び込みは禁止)。まさに30年前から夢に描いていた通りの、水上バンガロー体験となりました。

ゆったりとしたLe Taha’a by Pearl Resortsのプライベートデッキ

プライベートデッキから海に入れるし、海を堪能したら、すぐにシャワーを浴びて海風を感じながら休むことができます

●宿泊費はどれくらい?

 宿泊料はホテル予約サイトで調べると、Le Taha’a by Pearl Resorts(タハア島)の水上バンガローは、最安で1泊約18万円(2名1室/以下同)から約20万円台が相場。Sofitel Kia Ora Moorea Beach Resort(モーレア島)は最安で16万円台からあり、やはり20万円台が相場といった感じです。

 1泊20万円と聞くと高く感じますが、人気のハワイも最近はホテル代が上がっていて、新婚旅行で泊まるようなラグジュアリーなホテルはかなり高価。しかもハワイのホテルは一見すると安いのですが、別途リゾートフィー(施設使用料)が加算されるため、ビーチ沿いのハイクラスなホテルなら、1泊10万円超えはザラだったりもします。

 とはいえ、さすがに何泊も水上バンガローは高すぎて無理、という場合、例えば2泊だけ水上バンガローに泊まり、ほかの日程はそれよりも安い陸上のバンガローに泊まるといったアレンジも可能。ホテル予約サイトでSofitel Kia Ora Moorea Beach Resort(モーレア島)を検索したところ、陸上のバンガローなら10万円以下という部屋もヒットしたので、自分の予算に合わせてアレンジするのもよさそうです。

●食事はフレンチをベースにした料理でどれもおいしい

 タヒチはフランス領ということもあり、食文化も充実しています。ホテルのレストランではフランス料理をベースに、タヒチの郷土料理を取り入れたり、マルチカルチャーなメニューが楽しめます。

フランスではよく食べる鴨料理。こんなに肉厚の鴨肉は初めてでした

 特にオススメなのが、マグロの刺身と野菜をココナッツミルクでマリネしたタヒチの郷土料理「ポワソンクリュ」。ライムをさっとしぼってあり、口当たりが爽やかで、個人的には刺身醤油以外で食べるマグロ料理としてはトップクラスの美味さだと思いました。

滞在中、ほぼ毎日食べていたタヒチの郷土料理「ポワソンクリュ」。「ポワソン」はフランス語の魚、「クリュ」は生という意味です

タヒチといえば「ヒナノ・ビール」。日本にはあまり輸入されていない黒ビールタイプなどは、現地でしか味わえない!

 島国で輸入食材が多いこともあり、料金は割高。とはいえ、ホテルのメインディッシュで2000CFP(約2800円)から4000CFP(約5500円)ほどで、スターターやデザートを組み合わせても約1万円程度。

 ホテル外のレストランで食事をすれば、もう少し費用は抑えられますが、タヒチ島以外の離島には、あまり飲食店がありません。また、島内の移動はタクシーがメインとなるため、外で食べると結果として割高になってしまいそう。また、Le Taha’a by Pearl Resorts(タハア島)のようにプライベートアイランドに建っているホテルは、外食自体が結構難しいです。

タヒチ島にはレストランも多く、「Yellowfin」で食べた、マヒマヒのタルタルが滞在中でいちばん美味しかった

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