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Androidスマホの新決定版!Pixel 9シリーズ発表 さらに進化したAIを搭載する最新モデル 第25回

45mmが好感触! スマートウォッチとして洗練された「Google Pixel Watch 3」レビュー

2024年09月10日 02時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島 恵里子/ASCII

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ランニングやサイクリングなど日常的に実践する機会の多いエクササイズは自動計測の開始・終了に対応しています

Fitbitアプリによるフィットネス機能が洗練された

 Pixel Watch 3があれば、グーグルが提供するFitbitアプリによるフィットネス機能がとても快適に使えます。

 ウォッチを装着して計測できるエクササイズは40種類を越えました。ランニングにウォーキング、エリプティカル、フィットネスバイク、サイクリングにローイングマシンなど一部のエクササイズはワークアウトの開始・終了を検知してアラートをウォッチの画面に表示します。

 筆者はよくランニングをするので、Pixel Watch 3とFitbitアプリが連携するランニングコーチが役に立っています。スマホのFitbitアプリから「5分走って1分休憩を5回繰り返す」といったランニングのプランを作成して、走る時にウォッチから呼び出します。ウォッチが休憩のタイミングを音声とハプティクスの振動で知らせたり、ゆっくり走っているとペースアップのアラートを出してくれます。ウォッチに内蔵する心拍センサーと機械学習によるトラッキングの精度が向上したことで、ランニング時の心拍数表示が従来のモデルよりも正確になっているようです。

 ランニングのデータを元に心拍数の推移をグラフ化したり、ウォッチによるモーション検知と機械学習を活用した「フォーム分析」などFitbitアプリのダッシュボードから見られる分析とガイダンスの情報は驚くほど充実しています。

Fitbitアプリからランニングのプランをカスタマイズ。心拍数の変遷をグラフ化したり、フォーム分析にも対応しています

 PixelシリーズとFitbitモバイルアプリ、Googleアカウントがあればかなり充実したワークアウトのデータが無料で参照できることが驚きです。よほどストイックな姿勢でエクササイズに打ち込まない限り、1つひとつデータの変化に目をこらすことはないかもしれませんが、筆者はアプリにデータが蓄積されていくほど、体を動かすモチベーションが高まる実感がありました。

 Pixel Watch 3には月額640円/年額6400円のFitbit Premiumの6ヵ月無料体験が付いてきます。Fitbit Premiumを契約すると、ユーザーのワークアウト習慣に基づいてGoogle AIがおすすめのラインニングプランを作成してくれたり、毎月の睡眠の傾向がわかる「睡眠プロフォール」の作成、様々なワークアウトのコーチングビデオが活用できます。

Fitbit Premiumの「コーチ」コンテンツ。目的や尺も様々なビデオ付きのコーチングが揃っています

 最近はYouTubeを開くと様々なエクササイズのコーチングビデオが見つかります。Fitbit Premiumの良いところは「目的に合ったビデオが検索しやすいこと」と「画質」です。一方でYouTubeに比べると「1本の動画の尺が長い(3分ぐらいでサクッと体を動かせる動画がない)」ことです。例えばFitbitアプリで「コアトレーニング」系のコーチングビデオを再生したら、Pixel Watch 3で自動的に計測を始めてほしいところですが、そういった連携機能もいまのところありません。Fitbit Premiumアプリはお試しの間に使い倒してみて、半年以降契約を続けるか判断すれば良いと思います。

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