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Androidスマホの新決定版!Pixel 9シリーズ発表 さらに進化したAIを搭載する最新モデル 第25回

45mmが好感触! スマートウォッチとして洗練された「Google Pixel Watch 3」レビュー

2024年09月10日 02時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島 恵里子/ASCII

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最大輝度2000nitsを達成。晴れた日の屋外でも文字盤の情報がクッキリと表示されます

特に45mmモデルはバッテリー持ちが良くなった

 45mmのモデルは41mmのPixel Watch 2よりも、内蔵バッテリーのサイズが35%大きくなりました(420mAh)。Pixel Watch 3はグーグルが品質にお墨つきを与えている「Actuaディスプレイ」を搭載した、初のグーグル純正スマートウォッチです。最大輝度が2000nitsまで出せるので、明るい昼間の屋外でも情報が見やすいことも特徴ですが、画面の点灯していない箇所は明るさを1nitまで下げたり、「常に表示状態のディスプレイ」をオンにした時には、表示に合わせてリフレッシュレート(描画応答速度)を最大60Hzから1Hzまで自動で切り替えながら消費する電力を抑えます。

 ほかにもクアルコムによる高性能・高効率なウェアラブルデバイス向けのSoC「Snapdragon W5(SW5100)」と、最新のWear OS 5との合わせ込みを入念に図ったことで、Pixel Watch 3はバッテリーのスタミナ性能が向上しています。

 グーグル的には「1日中持続するバッテリー」と表現していますが、筆者の体感としては45mmのモデルならばフル充電から1日半以上はバッテリーが余裕で持続します。「バッテリーセーバー」をオンにすると、フル充電から36時間の連続使用が可能です。充電残量が残り15%を切るとバッテリーセーバーが自動でオンになるように設定変更もできます。

バッテリーセーバーをオンにすると、フル充電から最長36時間の連続使用が可能になります

 バッテリーの充電速度も速くなりました。41mmモデルどうしで比べると、Pixel Watch 3はPixel Watch 2よりも約20%高速化しています。45mmのモデルをバッテリー残量が50%の状態で専用の充電器に乗せてチャージすると、30分前後で満充電になりました。ベッドに入る前に充電を済ませておけば、睡眠計測を済ませた後も1日中バッテリー切れを心配せずに乗り切れそうです。

Pixel Watch 3の充電器。Pixel Watch 2の充電器と形状の互換性はありました

Pixelスマホとの連携も充実

 Google Pixelシリーズのスマホとの機能連携が、ますます使いやすくなりました。Pixel Watch 3にはUWB(超広帯域無線通信)に対応するチップが載っています。Pixel 9/8/7のProシリーズにペアリングすると、スマホの画面をスワイプするだけでロック解除が素速くできます。Pixel 5のスマホ以降から対応するBluetoothによるWatchアンロックよりも、UWBの方が動作が速く正確なのが特徴です。筆者は指紋や顔認証、パスコードを使わないWatchアンロック機能が手袋やマスクを身に着けている冬場の時期に重宝します。

UWBを使ったPixelスマホのロック解除を実現。速くて正確

 Gooleマップはペアリングしたスマホでオフライン地図をダウンロードしておけば、Pixel Watch 3のストレージに転送してオフラインで使えます。

Googleマップのオフライン地図は、PixelスマホでダウンロードしてからPixelウォッチに転送します

 筆者が仕事でよく使うグーグル純正の「レコーダー」アプリがPixel Watchに搭載されました。ウォッチ上での文字起こしには対応していませんが、最初はウォッチのストレージに保存される音声ファイルのデータを、ペアリングしたPixelシリーズのスマホに同期させればスマホ上で文字起こしができます。

ウォッチのレコーダーアプリで音声を収録。ペアリングしたPixelスマホで音声の文字起こしもできます

 今回筆者は試していませんが、スマートカメラ「Google Nest Cam」のビデオストリーミングをウォッチの画面で確認したり、メディアストリーミングデバイスの「Chromecast with Google TV」をウォッチから遠隔操作する機能なども揃っています。

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