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孫悟空らしい戦闘アクションがとにかくカッコいい! UE5による美麗グラフィックにも注目

『黒神話:悟空』はほかの死にゲーと比べて難易度はどう? クリア後レビュー【ネタバレなし】

2024年08月31日 16時00分更新

文● いちえもん 編集●八尋/ASCII

GameScienceが手がけたアクションRPG『黒神話:悟空』

 『黒神話:悟空』(英語名:Black Myth: Wukong)は、中国の「GameScience」が手がけたアクションRPGだ。2024年8月20日から販売中で、現時点での対応プラットフォームは、PlayStation 5、PC(Steam/Epic Games Store)となっている。

 本作は中国古典小説の1つとなる「西遊記」の後日談を描くストーリーのほか、実写さながらの美麗なグラフィック、手に汗握る戦闘が特徴だ。

 『黒神話:悟空』は、発売から3日で販売本数が1000万本を突破したなど、空前のヒットを記録。8月29日の執筆時点で、Steam版『黒神話:悟空』の評価は「圧倒的に好評」に達しており、ユーザーから高い支持を得ている。

 この記事では、『黒神話:悟空』のクリア後レビューをお届けする。筆者が着目した「難易度」「戦闘システム」「グラフィックス」のポイントを通して、本作の魅力を掘り下げていきたい。

ポイント①:ほどよい難易度がちょうどいい!

「西遊記×ソウルライク」で話題のゲームだが、実際のところは……?

 『黒神話:悟空』は発売前から「西遊記×ソウルライク」と謳われていたが、実際は「ほどよい難しさのアクションRPG」だった。ほかのソウルライク系ゲームの難易度がハード~ベリーハードであるのに対し、本作はノーマル~ハードぐらいだ。

 「エルデンリングの忌み鬼、マルギット、Bloodborneのガスコイン神父といった、めちゃくちゃ高難度なボスに当たると挫折しがちな筆者にとって、本作の難易度はちょうどいいと感じた(一部のボスが強すぎて多少苦労はしたが……)。

 雑魚敵は弱く、中ボスはそこそこ強く、メインボスおよび隠しボスは強いといった印象。「雑魚敵なのに強すぎるんだが……」といったソウルライク系らしい理不尽さがないため、順当な難易度といえるだろう。

基本的に、雑魚敵はごり押しでも余裕で倒せる

エリア内にいる中ボスは雑魚敵よりも固く、攻撃力もそれなりに高い。メインボスほど強くはないにしろ、雑魚敵のようなごり押しは難しい

メインボスは中ボスよりも強く、HPも攻撃力も高めだ。一発でも攻撃を食らったらHPがゴリゴリに削れてしまう。攻略するには、ボスの攻撃パターンと立ち回りを覚える必要がある

 筆者が好感を抱いたのは、敵にやられても経験値およびお金がなくならないことだ。

 ソウルライク系ゲームの場合、敵にやられたら稼いだ経験値が喪失してしまう。しかし本作の場合は、敵にやられてもチェックポイント(祠)に戻されるだけで、稼いだ経験値が消えることはないのだ。失うものがないため、モチベーションが削がれることなく最後まで楽しめるようになっている。

経験値をある程度溜めると、主人公の闘級(レベル)がアップする。闘級が上がると、スキル習得に必要な「妙悟値」を獲得できる

こちらはゲームオーバー画面。ボスに煽られてイライラ……(我慢だ我慢)

 「ソウルライク系ゲームをプレイしたことがない人にクリアは無理なのか?」と思って遊ぶか迷っている人もいるかもしれないが、実際はそうでもないと感じた。敵の火力は従来のソウルライク系ゲームよりも高くない、敵の攻撃パターンが意外にわかりやすく、主人公(天命人)の戦闘スキルが優秀すぎるなど、ユーザーフレンドリーな仕様だからだ。

入手した妙悟値を使って、主人公のステータスを強化していく。どうしても勝てないときは、主人公のスキルを強化してみよう

武器と防具、什宝(アクセサリー)、葫蘆(複数回使える回復薬)、丹薬(能力強化のお薬)をそろえることも攻略のカギ

 『黒神話:悟空』は、ほどよい難易度とペナルティがない仕様でありながら、手ごたえのあるバトルが楽しめる。ソウルライク系ゲームを遊んだことがない人でもハマるはずだ。普段遊んでいるアクションゲームと違う面白さを味わいたいなら、『黒神話:悟空』が最適だろう。

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