孫悟空らしい戦闘アクションがとにかくカッコいい! UE5による美麗グラフィックにも注目
『黒神話:悟空』はほかの死にゲーと比べて難易度はどう? クリア後レビュー【ネタバレなし】
『黒神話:悟空』(英語名:Black Myth: Wukong)は、中国の「GameScience」が手がけたアクションRPGだ。2024年8月20日から販売中で、現時点での対応プラットフォームは、PlayStation 5、PC(Steam/Epic Games Store)となっている。
本作は中国古典小説の1つとなる「西遊記」の後日談を描くストーリーのほか、実写さながらの美麗なグラフィック、手に汗握る戦闘が特徴だ。
『黒神話:悟空』は、発売から3日で販売本数が1000万本を突破したなど、空前のヒットを記録。8月29日の執筆時点で、Steam版『黒神話:悟空』の評価は「圧倒的に好評」に達しており、ユーザーから高い支持を得ている。
この記事では、『黒神話:悟空』のクリア後レビューをお届けする。筆者が着目した「難易度」「戦闘システム」「グラフィックス」のポイントを通して、本作の魅力を掘り下げていきたい。
ポイント①:ほどよい難易度がちょうどいい!
『黒神話:悟空』は発売前から「西遊記×ソウルライク」と謳われていたが、実際は「ほどよい難しさのアクションRPG」だった。ほかのソウルライク系ゲームの難易度がハード~ベリーハードであるのに対し、本作はノーマル~ハードぐらいだ。
「エルデンリングの忌み鬼、マルギット、Bloodborneのガスコイン神父といった、めちゃくちゃ高難度なボスに当たると挫折しがちな筆者にとって、本作の難易度はちょうどいいと感じた(一部のボスが強すぎて多少苦労はしたが……)。
雑魚敵は弱く、中ボスはそこそこ強く、メインボスおよび隠しボスは強いといった印象。「雑魚敵なのに強すぎるんだが……」といったソウルライク系らしい理不尽さがないため、順当な難易度といえるだろう。
筆者が好感を抱いたのは、敵にやられても経験値およびお金がなくならないことだ。
ソウルライク系ゲームの場合、敵にやられたら稼いだ経験値が喪失してしまう。しかし本作の場合は、敵にやられてもチェックポイント(祠)に戻されるだけで、稼いだ経験値が消えることはないのだ。失うものがないため、モチベーションが削がれることなく最後まで楽しめるようになっている。
「ソウルライク系ゲームをプレイしたことがない人にクリアは無理なのか?」と思って遊ぶか迷っている人もいるかもしれないが、実際はそうでもないと感じた。敵の火力は従来のソウルライク系ゲームよりも高くない、敵の攻撃パターンが意外にわかりやすく、主人公(天命人)の戦闘スキルが優秀すぎるなど、ユーザーフレンドリーな仕様だからだ。
『黒神話:悟空』は、ほどよい難易度とペナルティがない仕様でありながら、手ごたえのあるバトルが楽しめる。ソウルライク系ゲームを遊んだことがない人でもハマるはずだ。普段遊んでいるアクションゲームと違う面白さを味わいたいなら、『黒神話:悟空』が最適だろう。
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