コナミデジタルエンタテインメントは8月8日、PlayStation 5/PC(Steam)で2024年10月8日に発売予定のサイコロジカルホラー『SILENT HILL 2』のメディア向け試遊会「『SILENT HILL 2』Tokyo Media Premiere」を、東京・銀座にある「esports 銀座 studio」で開催した。
ここではイベントの模様を、開発陣のインタビューも交えてレポートしていこう。なお、『SILENT HILL 2』の試遊レポートについては、下記をチェックしてほしい。
主要製作陣が勢ぞろい!
リメイク版『SILENT HILL 2』の魅力とは?
イベントでは、本作のプロデューサーである岡本基氏をはじめ、オリジナル版の制作に携わったコンポーザーの山岡晃氏、コンセプトアーティストの伊藤暢達氏、開発会社であるBloober TeamのMateusz Lenart氏とMaciej Glomb氏が登壇。
まずは今回の試遊、そしてリメイク版『SILENT HILL 2』発売に対して、それぞれのメッセージを述べた。
「SILENT HILL」シリーズ プロデューサー
岡本基氏
「ついに皆さんに世界で初めて『SILENT HILL 2』の試遊をしていただけるようになって嬉しく思います。ゲームはほとんど完成しております。ぜひお楽しみください。」
コンポーザー
山岡晃氏
「僕らがオリジナル版を作ってから、もう25年も経っているんですね。25年経ってこの作品にコンポーザーとしてまた触れ直すというか、作り直すことになるとは思ってもいませんでした。こうして完成して、僕も嬉しいです。ファンの皆さんは、ぜひ期待してほしいと思います。」
コンセプトアーティスト
伊藤暢達氏
「ついにリリースまで2ヵ月に迫ってきて、ありがとうございます。皆さん、リリースまで存分に楽しんでもらえたらと思います。」
Bloober Team Creative Director
Mateusz Lenart氏
「あと2ヵ月でリリースということで、ほぼゲームは完成しておりますけれども、長い旅をやっと終える気持ちでいます。今回のリメイクに携わることができて、とても嬉しく思っています。そして、とにかく楽しみにしていただきたいのと、ゲームを楽しんでいただきたいです。」
Bloober Team Lead Producer
Maciej Glomb氏
「開発中は忙しかったんですけれども、やっとゲームを見せることができて嬉しく思います。そして、皆さんのリアクションを観るのをとても楽しみにしています。とにかく、このゲームを楽しんでください。」
メッセージの後、岡本氏の口から本作の特徴が語られた。1つ目は「4Kで描かれる霧の街」。岡本氏いわくディテールまで非常に細かく作り込まれており、探索を楽しめるという。2つ目は「感情に訴えかけるカットシーン」。最新のフェイシャルモーションキャプチャーによって、すべてのカットシーンがより情緒的に再現されているとのこと。
3つ目は「感情を刺激する立体的な音」。3D音響を利用して、どこでも臨場感を感じられるような音作りをしているという。コンポーザーの山岡氏は、「オリジナル版と比べると音楽が近くにも遠くにも聞こえ、深みが加わった感じになっています」と語った。
4つ目は「没入感の高い肩越し視点」。本作では肩越し視点を採用し、高い没入感で恐怖を味わえるとのこと。5つ目は「緊張感のある戦闘」。ドッジ(身をかわす)を導入して、緊迫感を感じながら戦闘が味わえるようBloober Teamが制作したという。Bloober TeamのMateusz氏は「コンバットについては非常に手塩にかけて作業をしました。皆さんにぜひ本作のコンバットを味わっていただきたいと思います」と自信を持って答えた。
6つ目は「クリーチャーの追加要素」。シリーズ初登場となるスパイダーマネキンという亜種が登場し、既存のクリーチャーも再配置によって新しい危機感を感じられるようになっているという。クリーチャーのデザイナーでもある伊藤氏によると「クリーチャーの新しい追加は特にありませんが、戦闘の改善に付随して、クリーチャーの挙動などに違いをつけています」とのこと。
7つ目は「探索エリアの拡張」。リメイクでは探索できるエリアが拡張しているほか、窓枠を飛び越えたり、隙間を通り抜けたりといったトラバーサルアクションを追加しているとのこと。8つ目は「観察力を試される謎解き」。オリジナルにあったパズルの見直しはもちろんのこと、新しいパズルも追加しているという。
そして最後の9つ目は、「マルチエンディングの増加」。本作では既存のエンディングに加え、新しいエンディングを追加。新しい解釈のエンディングを楽しんでほしいと岡本氏は語った。
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