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石川温のPCスマホニュース解説 第207回

楽天モバイル好調のワケ 「三木谷キャンペーン」が金脈に

2024年08月08日 07時00分更新

文● 石川温

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「三木谷キャンペーン」という金脈

 楽天グループ従業員による紹介キャンペーンだけでなく、三木谷会長のXから辿っていける三木谷会長による紹介キャンペーンサイトが存在する。

 MNPで契約すると1万3000ポイントなのだが、従業員紹介キャンペーンでは1万4000ポイント、新規契約でも7000ポイントがもらえる施策だ。また再契約だけでなく2回線目、3回線目の契約も対象。5月末までは10回線までだったが、いまでも5回線までキャンペーンを適用できるようになっている。

 やり方を工夫すれば、一般向けの紹介キャンペーンを併用することも不可能ではない。家族などを巻き込んで、大量にポイントをゲットすることもできてしまうのだ。ポイントは、4ヵ月後から3回に渡って進呈される。

 ここで肝となるのが、楽天モバイルの料金プラン設定だ。「最強プラン」は3GB以下であれば1078円に抑えることができるため、MNPで契約すれば十分お釣りがくる。

 他社でも2万ポイント近くを付与するキャンペーンが存在するが、基本料金が高いため、数ヵ月後のポイント付与となれば、実入りはあまり多くない。その点、三木谷キャペーンの場合、基本料金が安く、複数回線、契約できるという点が人気なのだろう。

 宮川社長が「楽天モバイルの契約者は、どこから湧いていて出ているか。僕には見ていなかったマーケットがあるのかのしれない」と不思議がっていたが、まさに楽天モバイルは「三木谷キャンペーン」という金脈を掘り当てたのかもしれない。

 ただ、このSIM単体契約も、いずれ総務省に睨まれる可能性もゼロではないようだ。

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