みやさとけいすけの工具探検隊 第47回
4Kデジタル顕微鏡「3R-MSUSB390」
ミクロの世界の映像配信カメラにもなる!? 小さな部品の細部まで観察できる3Rのデジタル顕微鏡を試す
2024年07月01日 18時00分更新
拡大して観察できる道具といえば、ルーペ。サッと取り出して使えるという手軽さは魅力ですが、作業用の工具として考えると、不満に感じる部分もあります。具体的には、ルーペを手に持つため作業に片手しか使えなくなる、拡大率が低い、顔を近づける必要がある、といったあたりです。
とくに困るのは、拡大率。多くは数倍〜10倍程度となるため、肉眼で確認できるものをはっきり見たい、という場合にはピッタリですが、目に見えない細かい傷や混入物を確認したい、というような用途には向いていません。
高倍率のデジタル顕微鏡が欲しい
こういった高倍率用途で使われるのは、ルーペではなく顕微鏡でしょう。とくにデジタル式の顕微鏡が多数登場しており、小型液晶を備えてスタンドアローンで動作するもの、スマホやPCと接続し、写真や動画撮影が可能なものなどがあります。
ひとつ気を付けておきたいのは、とくに低価格なものは、実際の解像度よりも高い倍率をうたうものが多いこと。デジタルズームで無理やり拡大しているものは細部がボヤけてしまい、大きく表示できる意味がないからです。また、スタンドが弱くてちょっとした振動で動いてしまったり、ピント合わせがシビアでイライラするといったこともあります。
観察に使いやすい高解像度、高倍率のデジタル顕微鏡がないかなと探して見つけたのが、スリーアールソリューションの「3R-MSUSB390」(実売価格10万5000円前後)です。
800万画素のカメラ搭載で4K解像度に対応、オートフォーカス可能、最大390倍ズームと、なかなか気になる構成です。
Windows PCからの利用が前提となっていますが、どんな使い勝手なのでしょうか。ということで、この製品を借りて試してみました。

この連載の記事
-
第108回
自作PC
【本物みたい!】安全に“工具で遊べる”おもちゃレビュー -
第107回
自作PC
これ1台で90kg運搬+軽作業も!折りたたみ式の万能ツールワゴンがめちゃ便利 -
第106回
自作PC
「そのType-C充電遅くない?」eMarkerも読める激安USBテスター「KWS-X1」があれば、遅さの原因がわかるかも【レビュー】 -
第105回
自作PC
まとわりつくネジが嫌すぎる! 激安消磁器でドライバーの磁力をリセット【レビュー】 -
第104回
自作PC
私にも磁界が見える…!iPadの磁界を可視化してみた【実験】 -
第103回
自作PC
“左右で違う”が正解!3点で掴めるトリグリッププライヤーの使い心地が地味に革命的でした -
第102回
自作PC
“濡れない・柔らか・あったか”三拍子そろったネオプレーングッズが気になる -
第101回
自作PC
光の“質”まで測れる! 色温度&演色性がわかる照度計「SK-8202」を使ってみた -
第100回
自作PC
激安工具3製品で「バリ取り」にチャレンジ! 曲面の取れ具合は、ハンドルの形状で変わるのか? -
第99回
自作PC
最高かよ! USBのケーブルやポートの正体を暴ける「USB CABLE CHECKER3」 -
第98回
自作PC
ハンマーで遠慮なく叩ける!「アンビル」の使い心地が想像以上だった - この連載の一覧へ













