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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第49回

旅人用Vlogカムとしての使い勝手はどうか?

旅先での動画撮影に、画質も含めてかなり満足できる「Insta360 Ace Pro」

2024年05月29日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス

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自撮りはしやすいか?

フリップタイプのディスプレーなので、自撮りスタイルも問題なし

 愛用してる「DJI Pocket 2」はビデオで発生しがちな手ブレを画期的に補正してくれる、ジンバル機能を持ったカメラです。スタビライザーにより手ブレなどに影響されず、水平のとれた滑らかな動画撮影ができるのがポイント。これはこれで重宝するのですが、このジンバル機能が逆に"撮影しにくいポイント"とも感じていました

 というのも、旅先での撮影中には、「録画は止めたくないけどカメラからは手を離したい」というケースがよくあります。ジンバルカメラの場合、そのまま横倒しに置いてしまうとジンバル機能に負荷がかかってしまうのでNGです。そのため都度、録画を止めてスリープモードにしてから手を離す必要があるんですが、これが意外に手間なんですよね。その点、アクションカムはジンバル機能がないので、録画したまま、横倒しで置いておけます。

録画状態のままパッと机に置いても特に問題ないため、取り扱いやすいです

 では、ジンバル機能がないInsta360 Ace Proでの撮影は手ブレが影響するか? というと、自分が撮ってみた限りでは、ほとんど気になりません。手持ちで歩きながら撮影していても、問題ないレベルです。

 水平に関してはジンバルカメラのようにはいかず、本体の機能でグリッドを表示して極力水平になるように気をつけて撮る必要はあります。ただ、これも画角こそ狭くはなりますが、「45度水平維持」と「360度水平維持」というモードがあり、自動で水平のとれた撮影も可能なので、撮影環境にあわせて使い分けすれば良さそうです。

カメラを傾けても水平を保つ「45度水平維持」モード

ディスプレー内の被写体は水平を維持している

 ちなみに撮影モードには、スキーや乗りもの等に固定するのに最適な「アクション広角」と、広い風景を収めながらの撮影にピッタリの「超広角」、そして広角ながら歪みの少ない「デワープ」の3モードがあります。自分の場合は街歩きなどが多いので、ほとんど「デワープ」モードで撮影しています。これも撮影環境にあわせて使い分けできそうですね。

基本的には「デワープ」モードで撮影していました

実際のバッテリーの持ちはどうか?

 ジンバルカメラもアクションカムも、バッテリーに関しては、基本的にあまり持たないという印象です。Insta360 Ace Proのスペック上での連続録画時間は100分です。実際に連続使用してみたところ、だいたい60分くらいで残量が30%くらいまで減っているといった具合です。ただし、Type-C端子での充電が可能で、急速充電にも対応しているので、撮影の合間にモバイルバッテリーなどで給電しておけば、そこまでバッテリーを気にする必要はありません。

 GWに訪れたバングラデシュの旅では、予備バッテリーを2個持ってきましたが、道中はモバイルバッテリーや飛行機内のUSB端子から給電して使っていたので、一度も本体のバッテリーを交換せずにすみました。

こまめに充電しておけば、そこまでバッテリーの持ちは気になりません

 (次ページ:使い勝手向上のために追加購入したアクセサリー)

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