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人気スマートウォッチ&バンド深掘りレビュー 第13回

人気スマートウォッチ「HUAWEI WATCH 4」「HUAWEI WATCH GT 4」違いはココ、オススメはこっち!

2024年04月20日 12時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●飯島恵里子/ASCII

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WATCH GT 4のほうが勝っているところも……

 しかし、逆に、HUAWEI WATCH GT 4のほうがいいかも……と思った部分もあります。下記の3点です。

 ①電池持ちがいい
 ②もやもやせずに使える
 ③位置情報の取得が速い

 あくまでも筆者が個人的に感じたことではありますが、それぞれの理由を簡単に述べておきます。

①電池持ちがいい
 HUAWEI WATCH 4は「超長時間バッテリー持続モード」での通常使用で約14日間、HUAWEI WATCH GT 4はデフォルトの通常使用で約14日間の電池持ちを見込めます。ですが、筆者が省電力を意識せずに、フツーに使った場合の両者の電池持ちには、かなり差がありました。

 著しく電池の減りが早まりそうな常時点灯はオフにして、週に2〜3回ランニングやウォーキングをした場合、HUAWEI WATCH 4は週に2回充電が必要という印象。一方、HUAWEI WATCH GT 4は1週間は持ちました。電池持ちを重視するなら、HUAWEI WATCH GT 4を選ぶのが得策です。

HUAWEI WATCH 4は思っていた以上に電池の減りが早く、「超長時間バッテリー持続モード」への切り替えが必要になることもあった

②もやもやせずに使える
 HUAWEI WATCH 4はeSIMが使えたり、アプリを追加できたり、決済サービスに対応していたりと、多彩な機能を搭載しています。Harmony OSの機能がフル装備といった印象です。しかし、先述の通り、eSIMの利用には制約があり、アプリを追加できると言っても、普段スマホで使っているアプリが見つからなかったり、決済機能は日本では使えなかったり……。本来便利であるはずの機能が使えず、もやもやした気分になることもありました。

 HUAWEI WATCH 4から、そうしたモヤッとする機能を除けば、HUAWEI WATCH GT 4の仕様と大差はありません。搭載されている機能をそのまま便利に使えるHUAWEI WATCH GT 4のほうが、すっきりとした気持ちで使えるはずです。

「SuperLink」という機能があり、接続しているデバイスとの切り替えがスムーズにできる機能のようだったが、使い方と使うメリットがわかりにくかった。どうやら、ファーウェイのHarmony OS搭載デバイスと連携させた場合に力を発揮する機能のようだ

③位置情報の取得が早い
 HUAWEI WATCH 4とHUAWEI WATCH GT 4は、どちらもGPSに対応しています。両モデルのスペックを比べたところ、位置情報の性能に差はないと思われますが、筆者が実際に使った範囲では、HUAWEI WATCH 4のほうが位置情報の取得に時間を要しました。

 両モデルで同時にワークアウトを開始し現在地を特定しようとすると、HUAWEI WATCH GT 4のほうが断然早く位置情報を取得し、ワークアウトを開始できました。ランニング、ウォーキング、サイクリングなどのルートを記録したいのであれば、HUAWEI WATCH GT 4を選んだほうがいいかもしれません。

海外渡航時にも歩いたルートを記録して、あとで振り返ってみたりできた。その際、HUAWEI WATCH 4の位置情報の取得が若干遅く感じたのだが、帰国後にHUAWEI WATCH GT 4と比べると、やはりGT 4のほうが速かった

 HUAWEI WATCH 4の購入を考えている人、HUAWEI WATCH 4とHUAWEI WATCH GT 4のどちらにしようかと迷っている人は、参考にしていただけると幸いです。ちなみに、筆者はコスパを重視するタイプなので、さほど迷わずHUAWEI WATCH GT 4を選びます。

筆者紹介――村元正剛
 iモードが開始された1999年から携帯電話市場を追い、新機種のレビュー記事などを多くの雑誌やウェブに寄稿。最近はスマートウォッチやワイヤレスイヤホン、スマートスピーカーなど、スマホとつながるデバイスにも興味を深めている。編集プロダクション・ゴーズの代表で、スマホ関連の書籍/ムックの編集も手がけている。

 

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