F1はレノボにとって最高の“リモートオフィス現場”
ちなみに、こうしたサーキットとロンドンの2拠点体制になったのはコロナ禍以降のことなのだという。それまでは、すべてのスタッフと機材がサーキットにやってきて、現場で対応していた。しかし、コロナ禍となり、世界中のサーキットへの転戦が難しくなる中、レノボの機材を活用することでリモートプロダクション体制を強化。それまでは250人が世界を転戦していたが、いまでは130人まで減らすことができたという。
また、データ処理能力に関しても、ロンドンに比重を移すことで、サーキットに持ち込む機材の重量が100トン、削減されたとのことだ。
F1の担当者は「F1の現場ではとにかく安定した信頼性が求められる。その点、レノボは心強いパートナーと言える」と語る。
今年、F1は世界で24戦、開催される予定だ。市街地や山間部、砂漠や海岸線などあらゆる場所に運搬し、数日でくみ上げ、レースが終わればコンテナに詰めて、また別のサーキットに運搬するといったロジスティックにも耐えられる信頼性が機材に求められている。
レノボ・ジャパンの檜山太郎社長は「F1は世界180の国と地域で視聴されており、我々がビジネス展開する市場とマッチングしている。スポーツに最先端の技術が投入されているというのは我々の業界に通じるところがある。F1に参加したことで、企業からの問い合わせが増えたことを実感している」と語る。
「あらゆる場所でパフォーマンスを発揮できる信頼性」をアピールできる点においては、F1はレノボにとって最高の「リモートオフィス現場」なのかも知れない。
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