ここ数年、IT業界は「スマホの次」を掘り当てようと躍起だ。かつてはウェアラブルやIoTなどが期待されており、つい最近までは「メタバース」が盛り上がるとされていた。しかし、ChatGPTなどの生成AIが登場すると、業界は猫も杓子も「AI」をもり立てるようになった。
一時期に比べてメタバースは沈静した感があるが、着実に市場は広がりつつある。
NTTドコモの関連会社であるQONOQ(コノキュー)は開発中のARグラスを披露した。
同社の丸山誠治社長は「いつでもどこにでも持ち歩けるデバイスを目指した。ナビゲーションや翻訳、リモート会議などの用途を狙っていく」と語る。
デバイスの製造はコノキューとシャープが合弁で設立したNTTコノキューデバイスだ。シャープということで、スマートフォンの開発、製造の実績もあり、チップはSnapdragon AR2を採用。ARグラスとスマートフォンを無線で接続する。
プラットフォームとしてはクアルコムの「Snapdragon Spaces」を採用しており、Androidスマートフォンのアプリが動くようになっている。
デバイスのコンセプトとしても「PCに対するスマホ的な立ち位置を狙う」(丸山社長)とのことだ。
将来的に発売する意向だが、当面はデベロッパーに向けて、まずは仕様を公開していくスタンスだ。
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