ジブリパークとセットで巡ろう! 猫とアートに包まれたファンタジー・ジャーニーに出発

文●片平幸恵

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 愛知県の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)に広がる森や既存の建物と調和しながら、ジブリ作品の世界を表現したジブリパーク。2022年11月の第1期開園以来、全国各地から多くの人が訪れています。そして2023年11月に登場した「もののけの里」に続き、2024年3月16日には魔女にまつわるスタジオジブリ作品をイメージした新エリア「魔女の谷」も開園するなど、ますます注目度が高まっています。そこで、そんな「ジブリパーク」と一緒に楽しんでほしい愛知県のスポットをご紹介。物語の中に出てきそうな猫とアートの世界を満喫できるファンタジックな旅に出かけてみませんか?

見渡す限りの猫、猫、猫! 数千点をコレクションする日本最大の招き猫専門の博物館

招き猫ミュージアム

珍品も多く並ぶ展示室では、招き猫の歴史と緑起などについてもわかりやすく紹介

 日本有数の陶磁器の産地である瀬戸市の中心市街地に立つ、大正時代の洋館建築を彷彿とさせる建物。中に入ると目に飛び込んでくるのは、多種多彩な招き猫の数々。ここ「招き猫ミュージアム」は郷土玩具から骨董もの、日用雑貨まで、全国津々浦々から集められた招き猫を展示する博物館です。そのコレクションは数千点にものぼり、「歴史」や「寺社もの」といった6つのテーマで紹介。常設展示のほか、特別企画展示もあり、招き猫について深く知ることができます。また、建物内には地元の造形作家・小澤康麿氏によるタイルや立体作品など、細部に猫の装飾が隠されているので、探してみるのも楽しみの一つです。

招き猫ミュージアム

招き猫の貯金箱や皿などに絵付けをする「染付体験」もできる

招き猫ミュージアム
住所:愛知県瀬戸市薬師町2
電話:0561-21-0345
入館料:大人300円ほか ※1階は無料
HP:https://luckycat.ne.jp/index.html

とっておきの一枚を撮影! 光と鏡が織り成す、色とりどりの摩訶不思議な世界へ

三河工芸ガラス美術館

巨大な万華鏡に入ることで、自分自身がアートの一部に!

 愛知県西三河エリアの西尾市で注目したいのは、独創的なアートで知られる体験型ミュージアム「三河工芸ガラス美術館」です。一番のポイントは見るだけでなく、作品そのものを体感できるということ。2000年にギネスに認定された巨大万華鏡「スフィア」や、全面鏡張りになった彫刻鏡の部屋「四季」など、作品に入り込み、そして作品と一体になって鑑賞することで、まるで不思議な世界に迷い込んだように。写真撮影が可能のため(一眼レフカメラ、ミラーレス、自撮り棒、ビデオカメラの持込不可)、フォトジェニックなスポットとしてSNSでも話題になっています。また、ステンドグラスや万華鏡などを作ることができるガラス体験コースも人気です。

三河工芸ガラス美術館

暗闇に光る菖蒲が美しい彫刻鏡の部屋

三河工芸ガラス美術館
住所:愛知県西尾市富山町東郷5
電話:0563-59-3334
入館料:中学生以上1000円ほか
HP:https://mikawakougei.com/

アートに触れて、猫に癒やされる。ゆったり島時間を楽しむ離島トリップ

佐久島

西集落の黒壁をモチーフにした「おひるねハウス」。海を眺めながらのんびりしよう

 西尾市の一色港から出発する定期船を利用して、三河湾に浮かぶ離島へ出発。約20分の船旅で到着する佐久島は豊かな自然に恵まれ、三河湾国定公園の風光明媚な景観が広がります。緑が生い茂った散策路や黒壁の家が並ぶ集落と歩いていると目に入ってくるのは、あちらこちらに点在するアート作品。真っ白な建物が青い空と海に映える「イーストハウス」や、アポロ11号の月面着陸をイメージした「佐久島の秘密基地/アポロ」などの作品を探しながら、散策を楽しむことができます。また、猫を題材にした映画のロケ地になったことがある佐久島では、自由気ままに過ごす猫の姿を見つけることも!

佐久島

海岸でたくさんのカモメを発見! 風によって向きを変える「カモメの駐車場」

佐久島
住所:愛知県西尾市一色町佐久島
電話:0563-72-9607(西尾市佐久島振興課)
HP:https://sakushima.com/