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本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「モーター等の産業機器で「後付けの予知保全」の手法を紹介 ― 2/15セミナーレポート」を再編集したものです。
目次
【セッション1】ユースケースで学ぶ、産業機器の「後付け予知保全」の課題と始め方【セッション2】Amazon Monitron のしくみとユースケース
【セッション3】ネットワークが無くても始められる「SORACOM セルラーパック for Amazon Monitron」
当日お寄せいただいた質問へのご回答
こんにちは、ソラコムの松下(ニックネーム:Max)です。
製造ラインを動かすモーターや空調を制御するコンプレッサー等、多くの製造現場で稼働する産業機器は、故障時の損害が大きくなるため、いち早く状況を知り対策することが大切です。一般的には定期的な点検・メンテナンスの実施で防止しますが、人手や手間がかかるのも事実です。
2/15に開催したオンラインセミナーでは、既存の産業機器にセンサーを「後付け」するだけで予知保全するための具体的なステップや課題、そして、機械の異常な動作を自動検知し、潜在的な障害に対処して予定外のダウンタイムを削減するAmazon Web Services(AWS)のソリューション「Amazon Monitron(モニトロン)」について紹介しました。
ここでは、当時の様子を資料と共にレポートします。
【セッション1】ユースケースで学ぶ、産業機器の「後付け予知保全」の課題と始め方
冒頭は、私(松下)より、製造現場で稼働する産業機器の故障による損失を未然に防ぐための「後付け予知保全」について、具体的なステップとユースケースを通じて紹介しました。特に、AWSのソリューション「Amazon Monitron」とSORACOMの連携により、ネットワークがない環境でも予知保全を実現する方法について解説しています。
- メンテナンス業務の目的は設備の性能維持であり、計画的な実施により不要なコストを抑制する
- メンテナンス計画には定期メンテナンスとデータ駆動メンテナンスがあり、予知保全はデータ駆動メンテナンスの1つで、コスト抑制に効果的
- メンテナンスの方法としてメーカー提供のシステム、機械のインターフェースを使った自社開発、後付けセンサーによる自社運用がある。
![](https://blog.soracom.com/ja-jp/wp-content/uploads/2024/02/image-30-1024x559.png)
【セッション2】Amazon Monitronのしくみとユースケース
このセッションでは、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社のシニア ソリューションアーキテクトである吉川晃平氏が、産業機器の予知保全を可能にするAmazon Monitronの概要と仕組み、そして具体的なユースケースについて詳しく説明しました。
Amazon Monitronは、産業機器の異常を検知し、予知保全を可能にするシステムであり、センサー、ゲートウェイ、クラウドサービス、モバイルアプリが一体となっています。センサーは機器に貼り付けるだけで振動や温度を測定し、データはAWSに転送されて分析されます。ユーザーは専門知識がなくても簡単にセットアップでき、低コストで後付け予知保全が可能です。また、Amazon Monitronは他のAWSサービスと連携し、データの活用範囲を広げることができます。
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Amazon Monitronの基礎からサービス連携まで、オンデマンドコンテンツも紹介いただきました。合わせてご覧ください。
【セッション3】ネットワークが無くても始められる「SORACOM セルラーパック for Amazon Monitron」
工場等の現場にネットワークがない環境でも Amazon Monitron を導入可能な「SORACOM セルラーパック for Amazon Monitron」に焦点を当て、その導入方法やコストについて詳しく説明しました。このセッションでは、パッケージの内容に加えて、具体的な価格についても解説しています。
SORACOM セルラーパック for Amazon Monitronは、Amazon Monitronのセンサーやゲートウェイに加えて、実際に必要となるネットワークや電源・ケーブルなどをすべてパッケージした商品です。ワンストップで揃います。
![](https://blog.soracom.com/ja-jp/wp-content/uploads/2024/02/image-28-1024x552.png)
SORACOM セルラーパック for Amazon Monitronの販売価格は143,000円(税込・送料別)です。加えて、以下のように運用費用が発生する点にもご注目ください。
![](https://blog.soracom.com/ja-jp/wp-content/uploads/2024/02/image-27-1024x522.png)
当日お寄せいただいた質問へのご回答
セミナーの最後では、質疑応答も行いました。以下でご紹介します。
また、Amazon Monitronセンサーやゲートウェイの仕様については「Amazon Monitronのよくある質問」や「Amazon Monitronの特徴 / 技術仕様」を、そしてこれら以外のご質問については2023年11月のセミナーでのQ&Aも併せてごらんください。
Q. Amazon Monitronのセンサーが測定する温度は、環境温度(室内気温)ですか?
A. Amazon Monitronのセンサーで読み取っている温度とは、機器の温度です。センサー底面には、熱が伝わりやすい金属が出ており、ここから設置対象の機器の温度を読み取っています。したがって、底面の金属部が機器に触れるように固定することが求められます。詳しくは設置マニュアルをご覧ください。
Q. Amazon Monitronセンサーのサイズはどの程度ですか?
A. Amazon Monitronセンサーは、手のひらに乗る程度のサイズです。具体的なサイズは技術仕様をご覧ください。
Q. Amazon Monitronで取得できるデータはどのようなものですか?加速度センサーの未加工データは入手可能ですか?
A. Amazon Monitronの標準アプリでは、グラフや数値を見ることができます。また、ライブデータエクスポート機能では、JSON形式でのデータ取得も可能です。この JSONデータは、Amazon Monitronによる分析後のデータとなります。分析前データ(未加工データ)の提供は現状行っていません。JSON形式のデータフォーマットに含まれる情報は、Amazon Monitronユーザーガイド/v2データエクスポートスキーマについてをご覧ください。
Q. Amazon Monitronが利用可能なリージョンの制限はありますか?AWS IAM Identity Center(IIC)は必ず使う必要がありますか?
A. Amazon Monitronが提供されているリージョンでの利用が可能です。それ以外の制約は特にありません。AWS IAM Identity Center(IIC、旧SSO)は必ず利用していただくことになります。(Amazon Monitronと AWS IICは、異なるリージョンで運用が可能です)
Q. Amazon Monitronセンサー内部の電池残量はわかりますか?
A. Amazon Monitronセンサーの電池残量は、Amazon Monitronアプリで確認いただけます。
― ソラコム松下(Max)
投稿 モーター等の産業機器で「後付けの予知保全」の手法を紹介 ― 2/15セミナーレポート は SORACOM公式ブログ に最初に表示されました。
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