ベストポジションを探せ!
Bose Ultra Open Earbudsの装着方法
Bose Ultra Open Earbudsの本体は、ボーズの独自設計によるドライバーを搭載するスピーカー部と、バッテリーにSoCなどを積むバレル(樽)型の部分に分かれています。ふたつの筐体は「Flexバンド」と名付けられた、伸縮するベルトでつながれています。ベルトが縮んだ状態に戻ろうとする力を利用して、耳にはさみ込んで装着します。プレッシャーは強すぎず、緩すぎず、ほどよいグリップ感が得られます。筆者は最初に本機を試した時に2時間以上、耳に着けっぱなしにして過ごしましたが、特に痛みを感じることもなかったです。
イヤホンを耳に着ける際の「ベストポジション」について、ボーズは耳の下側にベルトが斜め45度の角度で上に向く状態を推奨しています。もちろん耳の形には個人差があるので、イヤホンの位置を上下にスライドさせてフィット感を自由に調整しても構いません。
筆者の場合、ボーズの推奨するポジションだと音の出口を耳が塞いでしまうためか、サウンドにマスクがかかって見晴らしが落ちてしまいました。耳の真ん中から少し下の辺りに、ベルトがほぼ真横に向くように着けるとサウンドのバランスが良くなりました。
ふだんイヤリングやピアスを身に着けている方は、アクセサリーとぶつからない最適な場所を見つけてください。イヤホンは充電ケースにしっかりと固定されるよう中に磁石を組み込んでいます。ニッケルなどの強磁性金属でできたアクセサリーには、イヤホンが吸い寄せられてしまう場合があるので気をつけましょう。
Bose Ultra Open Earbudsは耳をふさがないオープンスタイルのイヤホンなのに、中高域のボーカルや楽器のメロディ、パワフルな低音のビートなど情報量がびっしりと詰まったサウンドが楽しめます。そして聴いているサウンドが驚くほど外に漏れません。電車やカフェなどであれば普通の音量まで上げて音楽や映画、ゲームのサウンドが聴けると思います。
自然に外音を取り込むオープンスタイルでありながら、しっかりと身の詰まったサウンドを耳に届けるため、Bose Ultra Open Earbudsには長年に渡りボーズが培ってきたオーディオの独自技術が活きています。
次回はノイズキャンセリング機能を搭載するボーズのワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort Ultra Earbuds」との違いにも触れながら、Bose Ultra Open Earbudsの特徴に深く切り込みます。
主なスペック | |
---|---|
製品ジャンル | ワイヤレスイヤホン |
ブランド | BOSE |
製品名 | Bose Ultra Open Earbuds |
直販価格 | 3万9600円(3月5日発売予定) |
ドライバー | 非公表 |
コーデック | AAC/SBC |
再生時間 | 最大7.5時間(イヤホン単体、イマーシブオーディオ オフ)、充電ケースで追加充電することでさらに19.5時間再生が可能 |
防滴 | IPX4 |
筆者紹介――山本 敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。
この連載の記事
-
第39回
AV
【レビュー】ソニーの新ヘッドホン「ULT WEAR」は常識破りの重低音! 巨大なコンサート会場にいるみたい -
第38回
AV
Nothing EarをAirPods Proと対決レビュー! スタイリッシュなだけじゃなかった -
第37回
AV
Auracastによるマルチスピーカー再生が楽しい! JBL「GO 4」を聴く -
第36回
AV
【レビュー】楽器の練習や音楽再生にもよかった! ゼンハイザーの新モニターヘッドホン「HD 490 PRO」 -
第35回
AV
エレキギターも喜ぶ本格サウンド! BOSSのヘッドホンアンプ「KATANA:GO」 -
第34回
Apple
AirPods Proのノイキャン活用術 イヤーチップ交換も効果的 -
第33回
デジタル
【レビュー】サウンド&機能のバランス良好! 耳をふさがないHUAWEI「FreeClip」 -
第32回
AV
【レビュー】ボーズ、耳をふさがないイヤホンの「音もれしない秘密」を探る -
第30回
AV
Snapdragon SoundやAuracastにも初対応! 立体サウンドスピーカー「Pave」を聴いた -
第29回
AV
ソニーのPS5ヘッドホン、聴きやすさも使いやすさも◎でした「PULSE Elite」レビュー - この連載の一覧へ