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インテル Arcで画像生成系AI入門!設定方法とパフォーマンス検証でArc×生成AIを解説

文●加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

提供: ASRock/テックウインド

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画像生成速度を比較する

 ではこれまで紹介したStable Diffusion+Automatic 1111+OpenVINO環境およびSD.Next+IPEX環境で、インテル Arcがどの程度のパフォーマンスを出せるのか検証する。

 Stable Diffusion+Automatic 1111+OpenVINOでは以下のような設定とした。画像は1枚ずつ連続10枚出力し、それにかかった時間を比較する。解像度は512×512ドット、または768×768ドットとし、初回処理時と2回目以降(それぞれ3回の平均値)を比較する。

●検証設定
・Checkpoint:v1-5-pruned-emaonly.safetensors
・Sampling Method:Euler a
・Sampling Steps:50
・CFG Scale:7
・Batch count:10
・Batch size:1
・Seed:334
・Prompt:beautiful render of a Tudor style house near the water at sunset, fantasy forest. photorealistic,
cinematic composition, cinematic high detail, ultra realistic, cinematic lighting, Depth of Field,
hyper-detailed, beautifully color-coded, 8k, many details, chiaroscuro lighting, ++dreamlike, vignette, with boats

Stable Diffusion+Automatic 1111+OpenVINO、512×512ドット10枚の生成時間

Stable Diffusion+Automatic 1111+OpenVINO、768×768ドット10枚の生成時間

 512×512ドットでは初回の生成時間はA580〜A770 16GBの間で明確な差はない。だが768×768ドットでは徐々に差がついてくる。2回目以降の生成時間はどちらの解像度でも上位GPUほど生成時間は短縮される。

 そしてA380では生成時間が明らかに長くなる。512×512ドットが限界で、768×768ドットでは処理が進んでいるのかフリーズしているのか見分けが付かないため、値なしとなった。A380より描画性能の低いA310だとStable Diffusionには不向きであることも分かる。

 続いてはSD.Next+IPEXだが、学習モデルとサンプリング方法が少し異なるだけで、基本はStable Diffusionの内容と変わらない。

●検証設定
・Checkpoint:dreamshaper_8.safetensors
・Sampling Method:Default
・Sampling Steps:50
・CFG Scale:7
・Batch count:10
・Batch size:1
・Seed:334
・Prompt:beautiful render of a Tudor style house near the water at sunset, fantasy forest. photorealistic,
cinematic composition, cinematic high detail, ultra realistic, cinematic lighting, Depth of Field,
hyper-detailed, beautifully color-coded, 8k, many details, chiaroscuro lighting, ++dreamlike, vignette, with boats

SD.Next+IPEX、512×512ドット10枚の生成時間

SD.Next+IPEX、768×768ドット10枚の生成時間

 こちらも上位のモデルほど生成時間が短くなるが、A380では512×512ドットでも処理が停止してしまった。なお、VRAM 16GBのA770は1024×1024ドットでも生成することができたが、10枚生成で12分強と処理時間が段違いに長くなってしまった。

2月23日、大阪でインテル Arc×画像生成のイベントも!

 以上でインテル Arcを利用したStable DiffusionおよびSD.Next環境構築と検証は終了だ。今回の検証を見る限り、上位のインテル Arc環境であれば、生成系AIに挑戦することは可能といえる。

 今回の検証で使用した「Intel Arc A770 Phantom Gaming 16GB OC」は、原稿執筆時点では5万円弱で購入できる場合も見られる。安価なビデオカードの選択肢として、VRAMを16GB備えているのは魅力だろう。

 A580より上のインテル Arcを持っており、ゲームを楽しみつつ画像生成にも挑戦したいという人は、ぜひ本稿を参考にしていただければ幸いだ。

 なお、ASRock Japanでは、2月23日に大阪のジョーシン日本橋店 7Fイベントホールにて、画像生成AIやAV1エンコードの導入方法を解説するイベントを実施する予定だ。本イベントでは、対象製品の購入者向けの抽選会も予定している。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
 


●開催概要
イベント名:Intel x ASRock AAA(トリプル・エー)Event -Arc AI AV1がわかる体験イベント-
日時:2月23日(金・祝) 開場12:00 閉場17:00
開催場所:ジョーシン日本橋店 7Fイベントホール(大阪府大阪市浪速区日本橋5-9-5)
ステージセッション:
・13:00~:だれでも簡単!画像生成AI環境のつくりかた
・14:00~: 実はすごい!AV1エンコードでできること
・15:00~:みんなで試そう!生成AIチャレンジ
参加費:無料、来場者特典を用意

●購入者特典
 2月9日~イベント当日までに対象店舗でインテル製CPU、ASRock製インテル Arc搭載ビデオカード、ASRock製インテルチップセット搭載マザーボード、オプション品のいずれかを購入し、会場に購入日、製品名、店舗名が分かるレシートをお持ちいただくと、1製品につき1回、豪華景品が当たる抽選会に参加可能。

対象店舗:ジョーシン日本橋店、ドスパラ大阪・なんば店、パソコン工房 大阪日本橋店、PCワンズ、ツクモ日本橋店
※景品がなくなり次第終了とさせていただきます。状況によりおひとり様当たりの抽選回数を制限させていただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。

(提供:ASRock/テックウインド)

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