国内eスポーツファンは微増傾向に

国内eスポーツ市場の成長速度が加速。データ年鑑「日本eスポーツ白書2023」は本日発売

2024年01月31日 14時45分更新

文● Zenon/ASCII

 角川アスキー総合研究所は1月31日、国内eスポーツ業界のデータ年鑑「日本eスポーツ白書2023」を発売した。

 本書は、一般社団法人日本eスポーツ連合が、日本国内におけるeスポーツの普及と発展のためeスポーツ利活用の推進を目的として刊行。角川アスキー総合研究所は日本eスポーツ連合からの委託により本書の制作、販売を行なっている。

・購入サイト「f-ism(エフイズム)」
https://f-ism.net/report/nesh2023.html

国内eスポーツ産業の現状と展望を最新データで解説

 ゲーム産業の世界的な拡大基調に伴い、日本においても急成長を遂げているeスポーツ市場。本書は、日本国内における市況と今後の展望を、最新の調査データを元にさまざまな視点で解説するデータ年鑑です。eスポーツを事業として取り組まれているビジネスパーソンに向けて、精度の高い情報を紹介します。

eスポーツ市場を多角的に分析できる各種情報を掲載

 本書では、国内eスポーツ市場における多角的な分析を可能にする各種情報を掲載。最新となる2022年の各種市場データはもちろん、eスポーツ関連企業へのアンケート調査による市況分析や、X解析から探るユーザー動向、さらにはeスポーツ興行の実施状況や、eスポーツチームの運営状況、地方エリアの動向からメディアでの報道状況まで、最新動向を反映した各種情報を数多く掲載している。

 関係省庁、国際団体、IPホルダー、プロeスポーツ選手のインタビューや寄稿など、業界としての展望も把握できる各種コンテンツも数多く紹介する。

「日本eスポーツ白書2023」主なトピックス

※本リリースのデータを引用される場合は、出典として「日本eスポーツ白書2023/角川アスキー総合研究所」の明記をお願いします。

2022年国内eスポーツ市場は前年比127%の125億円に到達

 コロナ禍においてもオンライン開催の定着によって堅調に成長してきたeスポーツ市場は、2022年以降、徐々に増加してきたオフライン開催との相乗効果によって成長速度が加速。これまでの想定を超える勢いで拡大した。

 この傾向は今後も続き、2025年に向けて市場規模は年平均20%を超える成長率で拡大することが見込まれている。

※2023年以降は予測値です。

「イベント運営」が2022年国内eスポーツ市場の3割に

 eスポーツ市場規模の項目に「イベント運営」に関するカテゴリを追加。近年、オンライン開催とオフライン開催の両方で、eスポーツ独自のイベント運営ノウハウを持った事業者が大きな市場を形成しており、イベントにおけるB to Bの事業領域も、今後安定的に伸長していくと考えられる。

2022年の国内eスポーツファン数は前年比104.4%の776万人

 2022年の日本eスポーツファン数(試合観戦、動画視聴経験者、地上波番組などの関連放送視聴経験者)は、前年比104.4%の776万人と推定。コロナ禍が明けたことによる、その他エンターテインメントの影響もあり、2023年~2024年にかけては成長の鈍化が予想されるが、2025年には1000万人を超えると予測される。

※2023年以降は予測値です。

目次

第1章 パースペクティブ (インタビュー/寄稿)
●格ゲーで業界を牽引するSNKのミッションは世界を熱狂させる文化を創造すること(SNK 代表取締役社長 松原健二氏)
●3社協業の強みを活かし大成長 業界を牽引するRAGEの次の一手は(サイバーエージェント 興行本部本部長/CyberZ 執行役員/RAGE総合プロデューサー 大友真吾氏)
●「産学官民」の組織構造、「EVO Japan」誘致の快挙 福岡支部が目指すeスポーツの地域定着と独自のビジネス展開とは(福岡eスポーツ協会 会長 中島賢一氏)
●「eスポーツ先進都市」宣言から1年 空の玄関口から地域振興を狙う自治体の挑戦(泉佐野市 成長戦略室 おもてなし課 課長 井尻学氏)
●日本を背負うチームに成長することで、日本文化の橋渡しやハブのような存在になる(ZETA DIVISION CEO 西原大輔氏)

第2章 eスポーツマーケット分析
●eスポーツ市場データ2022
【補足】2022年 ゲーム全体のマーケット動向
●eスポーツ関連のニュース一覧 (2022年1月~2023年9月)
●X解析で探るユーザー関心度

第3章 関連企業調査
●企業・法人・団体調査の骨子
●eスポーツ興行実施状況
●関係各社eスポーツ事業の現況と展望
●ゲーミングチーム運営状況
●メディアでのeスポーツ報道状況/番組・記事での取り組み
●2022年度eスポーツ市場トピックス
●eスポーツ市場全体の展望
●eスポーツの公益スポーツ参入について
●地方の状況 ステークホルダーの理解・反応
●企業・法人・団体調査の概要 
●JeSU 地方支部 データベース

第4章 JeSUの歩み
●日本eスポーツ連合 概要
●日本eスポーツ連合 設立までの歴史
●日本eスポーツ連合の活動(2018~2023年)
●日本eスポーツ連合 公認大会一覧

第5章 付録
●主なeスポーツの大会
●主なeスポーツチームとスポンサー

【日本eスポーツ白書2023 概要】

書籍名:日本eスポーツ白書2023
発行:一般社団法人日本eスポーツ連合
制作・販売:角川アスキー総合研究所
ページ数:164ページ
製品形態:PDFファイル(CD-ROMに収録)
発売日:発売中(2024年1月31日)
価格:9万9000円
販売サイト:f-ism(エフイズム)

※本書はゲームマーケティングサービス「f-ism(エフイズム)」のみの販売となります。

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