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ストレージも高速、165HzディスプレーでFPSも満喫!

Core HXとRTX 4070はいいコンビだ! 重量級タイトルやクリエティブを快適にこなすノートPC

2023年12月08日 11時00分更新

文● 山口優 編集●八尋/ASCII

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「GALLERIA ZL7C-R47」

 サードウェーブの「GALLERIA ZL7C-R47」は、最大165Hzで駆動する高リフレッシュレートディスプレーを搭載したハイスペックなゲーミングノートパソコンだ。第13世代インテルCore i7プロセッサーとGeForce RTX 4070 LaptopGPUを搭載しており、重量級ゲームもフルHDで快適にプレイすることができる。

 前回は外観や使い勝手について紹介した。今回は各種ベンチマークを使用して、そのパフォーマンスをチェックしてみた。

 「GALLERIA ZL7C-R47」はサードウェーブのゲーミングノートパソコンの中でもハイスペック寄りのモデルで、同社が運営する通販サイト「ドスパラ」では28万2980円からという価格で販売されている。けっしてお手頃な価格というわけではないが、CPUやグラフィックスだけでなく、ストレージやディスプレーの性能も高く、これ1台でPCゲームを快適に楽しむための環境がそろってしまうことを考えるとコストパフォーマンスは悪くないといえる。今回試したモデルの主なスペックは次のとおり。

試用機の主なスペック
CPU Core i7-13700HX
グラフィックス GeForce RTX 4070 8GB LaptopGPU
メモリー 32GB
ストレージ 1TB SSD(Gen4 NVMe対応)
ディスプレー 15.6型(1920×1080ドット)、リフレッシュレート165Hz、ノングレア
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(2.5GBASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.3
インターフェース USB 3.2 Gen1×2、USB 3.2 Gen2 Type-C(DP 1.4対応)、Thunderbolt 4(PD対応)、HDMI 2.1、MiniDisplayPort、マイク入力/マイク入力・ヘッドフォン出力
内蔵カメラ フルHD WEBカメラ
サイズ/重量 およそ幅361×奥行242×高さ25.0~31.6mm
OS Windows 11 Home(64bit)

  インテル Core HXシリーズは、デスクトップ向けCPUの消費電力などをモバイル向けに調整したプロセッサーで、ノートPC用としては最上位モデルとなる。そのうち Core i7-13700HXは、性能を重視したPコアを8つ、高効率なEコアを8つ搭載し、最大5.0GHzの動作周波数を実現したプロセッサーで、ゲーミングノートやクリエイター向けパソコンのハイエンドモデルに搭載されることが多い。

CPU-Zの結果

 GeForce RTX 4070 LaptopGPUはミドルクラスながら、前世代の上位モデルであるRTX 3080をしのぐ性能を実現したビデオカード。レイトレーシングやAI対応が強化されており、ゲームタイトルによっては、よりリアルな映像表現を楽しむことができる。そこで、ベンチマークソフトでこれらの性能をチェックしてみることにした。

GPU-Zの結果

 まず、CPUの性能を見るため「Cinebench R23」を実行してみたところ、シングルコアが1841pts、マルチコアが19644ptsとなった。また新バージョンの「Cinebench 2024」も試してみたところ、シングルコアが113ts、マルチコアが1067ptsとなった。

CINEBENCH R23の結果

CINEBENCH 2024の結果

 いずれも 前世代の上位モデルであるCore i9-12900HXやデスクトップ向けのCore i7-12700KFに迫るパフォーマンスで、“デスクトップ級”という謳い文句に偽りがないことがわかる。

 続いて、パソコンの総合的なパフォーマンスを見るPCMark 10を試してみたところ、総合スコアが「8057」という結果になった。快適さの目安となるスコアは、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上。

PCMark 10では、基本性能を示すEssentials、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivity、クリエイティブ系アプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationのいずれもが快適さの目安を大きく上回っていた

 本機はそれぞれ11357、9850、12688というスコアで、いずれも大きく上回っている。普段使いはもちろんのこと、RAW現像や動画のエンコードなどの負荷の高い処理も快適に行なえる。

 次に、グラフィックス性能をチェックするため「3DMark」を実行してみたところ、次の結果になった。

3DMark Time Spyの結果。Apex LegendsならフルHDでフレームレートが140fpsを超えるという判定だった

3DMark Fire Strikeの結果

3DMarkの結果
Time Spy Extreme 5942 5921
Time Spy 12948 12802
Fire Strike Ultra 7188 6943
Fire Strike Extreme 14273 14932
Fire Strike 28004 30956
Port Royal 7667 7667

 結果を見ると、フルHD(1920×1080ドット)~WQHD(2560×1440ドット)なら重めのゲームも快適にプレイできる。タイトルによっては4Kでもそれなりに楽しめそう。人気のバトルロイヤルゲームApex LegendsならフルHDでフレームレートが140fps超という判定結果で、本機の高リフレッシュレートディスプレーの性能を活かした滑らかな映像で楽しめることがわかる。

 そこで、実際にゲーム系のベンチマークソフトもいくつか試してみた。試したのは、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」と「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」だ。結果は以下のとおり。

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークの結果

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークの結果
グラフィック設定 解像度 スコア/評価
標準品質 1920×1080ドット 30045/非常に快適
高品質 1920×1080ドット 27729/非常に快適
最高品質 1920×1080ドット 24020/非常に快適

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークの結果

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク
グラフィック設定 解像度 スコア/評価
軽量品質 1920×1080ドット 19972/非常に快適
標準品質 1920×1080ドット 16639/非常に快適
高品質 1920×1080ドット 11914/とても快適

 フルHD解像度であれば、FFXVのような重量級ゲームも十分快適にプレイできることがわかった。

 ストレージは1TBのM.2 SSD(PCIe Gen4×4)が搭載されていた。「CrystalDiskMark」を実行してみたところ、シーケンシャルリードが6600MB/s前後となり、Gen4対応のSSDの中でもかなり高速。ゲームのロード時間短縮にも役立ってくれそうだ。

デスクトップ級の性能を持ち運べるハイスペックなゲーミングノートパソコン

Core i7-13700HXとRTX 4070 LaptopGPUの組み合わせは、フルHDで重量級タイトルを楽しんだり、クリエイティブ用途に使ったりするマシンにちょうどよく感じる

 第13世代Core i7プロセッサーやGeForce RTX 4070 LaptopGPU、165Hz駆動の高リフレッシュレートディスプレーなどを採用したハイスペックなゲーミングノートパソコン「GALLERIA ZL7C-R47」。28万2980円からと価格はそれなりにするが、これ1台で重量級ゲームも快適に楽しめる環境を手に入れられることを考えると、コストパフォーマンスは決して悪くない。動きが激しいFPSやTPSなどをヌルヌルした滑らかな映像でプレイしたいゲーマーにはとくにおすすめできる製品だ。

 本体の質感が高く、重量が約2.4kgで使う場所を選ばないのも魅力的なポイント。デスクトップ級の性能を持ち運びたいというユーザーや、場所にとらわれずゲームを楽しみたいというユーザーには、ぜひ注目してほしい製品だ。

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