マイクロソフトは11月9日(現地時間)の短い間、OpenAIの「ChatGPT」への従業員のアクセスを一時制限していたという。米メディアCNBCが報じた。マイクロソフトはOpenAIに数十億ドルを投資している。
サム・アルトマンCEOは報復説を否定
CNBCは「セキュリティとデータの問題により、従業員が利用可能なAIツールが制限されています」というマイクロソフト社内ウェブサイトの記事および、ChatGPTが社内の端末よりアクセスできないことを示すスクリーンショットを公開した。
CNBCの取材に対し、マイクロソフトの担当者は「マイクロソフトがOpenAIに投資していることは事実であり、ChatGPTには不適切な利用を防ぐためのセーフガードが組み込まれていますが、それでもこのサイトはサードパーティの外部サービスです。つまり、プライバシーやセキュリティのリスクがあるため利用には注意が必要です。これは、「Midjourney」や「Replika」などの他の外部AIサービスについても同様です」と回答している。
the rumors that we are blocking microsoft 365 in retaliation are completely unfounded https://t.co/clhZp4R0xj
— Sam Altman (@sama) November 9, 2023
なお、11月6日に開催された開発者会議「OpenAI Dev Day」にマイクロソフトのサティア・ナデラCEOを招いたOpenAIのサム・アルトマンCEOは、この記事に対して「(OpenAIが)報復のためにMicrosoft 365をブロックしているという噂はまったく根拠のないものだ」と、Xに投稿している。