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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第327回

腕に巻き付けるスマホを米国で見た! モトローラは新しい形のウェアラブルを生み出せるか?

2023年11月04日 09時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII

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オフラインOK、端末で動く「MotoAI」
ThinkPadスマホも展示

 今回はAdaptive Displayというフォームファクタが目を引いたが、レノボのイベントのテーマはAI。「ChatGPT」がベースとするような公開情報に基づくオープンな基盤モデル、企業の非公開情報に基づくプライベートな基盤モデル、それに個人の利用を学習するパーソナル基盤モデルの組み合わせ(これを「ハイブリッドAI」とする)がレノボの戦略だ。

 ここで、PCとスマートフォンでは「MotoAI」とするパーソナルアシスタントを開発している。パーソナル基盤モデルにより、ユーザーが音声またはテキストにより問いかけると、ユーザーにあった情報を表示したり、メッセージの作成、タスクのスケジュールなどをやってもらうことができる。ローカルで動かすことで、速度、プライバシー、オフラインなどのメリットがあるという。

Lenovo Tech World 2023
Lenovo Tech World 2023

シワの入ったレシートやお絵描きを写真に撮ると綺麗にしてくれるAI、「2.0 Mobile Doc Scan」のデモ

 MotoAIの商用化などの予定は明かされていない。AIチャットボットでは、グーグルのBard、Bing Chatなどの取り組みがあり、アップルも開発中と言われている。

Lenovo Tech World 2023

長い文章を要約する「AI Text Summrization」

 会場では、1月に発表した「ThinkPhone by Motorola」も展示されていた。ThinkPadシリーズとの統一感のあるデザインで、ThinkPadとの連携も特徴とする。

Lenovo Tech World 2023

ThinkPhone by Motorola。モニタに接続し、ThinkPhoneにあるWindows 365を大画面で操作したり、動画をミラーキャストした

 スマートフォンの世界市場ではモトローラを持つレノボは、トップ5に入っていない。だが、総合ベンダーならではの展開は興味深い。

筆者紹介──末岡洋子

HarmonyOS 4

フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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