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Core i9-13900KFとGeForce RTX 4070 Ti採用

性能重視でもデザイン重視でもオススメできる、NZXT「H9 Elite White」採用BTOPC

2023年11月03日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT G43WH」

 真っ白い見た目にこだわりながらもハイスペックな仕様に仕上げられたパソコンショップSEVENの「ZEFT G43WH」(関連記事)。では、そのゲームパフォーマンスはどの程度なのだろうか。見掛けに伴った性能を備えているのかどうか、実際にテストを行ない確かめてみたい。

 なお、11月2日現在は、Core i9-13900Kを搭載したZEFT G43WHの販売は終了しており、Core i9-14900KFを搭載した「ZEFT G44WH」が後継機として登場している。こちらの価格は52万6680円から。

試用機の主なスペック
モデル名 ZEFT G43WH
CPU Core i9-13900KF(定格クロック3.0GHz、最大クロック5.4GHz)、22コア(Pコア:6、Eコア:16)/32スレッド、共有キャッシュ32MB
CPUクーラー NZXT「KRAKEN RGB 360 White」
PCケース NZXT「H9 Elite White」
グラフィックス GIGABYTE「GeForce RTX 4070 Ti AERO OC 12G」(GeForce RTX 4070 Ti)
メモリー CORSAIR VENGEANCE DDR5 16GB×4
ストレージ 2TB M.2 SSD(Western Digital「WD Black SN850X」、PCIe 4.0)
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(USB接続)
通信規格 有線LAN(2.5GBASE-T)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.0
電源ユニット CoolerMaster「V850 GOLD-V2 WHITE EDITION」(定格出力850W、80PLUS Gold認証)※「ZEFT G43WH」はカスタマイズにてLIANLI STRIMER PLUS V2 グラボ補助電源用 RGBケーブル」を別途追加
OS Windows 11 Home(64bit)

高い設定でも高フレームレートを維持
4K解像度でも快適プレーを実現

 まずは、「3DMark」(Version 2.27.8160)の総合スコア―を見てみよう。まずはDirectX 11のテストである「Fire Strike」からだが、ZEFT G43WHはテスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraでも1万を超える高いスコアを発揮。Fire Strike“無印”にいたっては、総合スコア―は4万を超えており、ZEFT G43WHの描画性能は申し分のない出来だ。

「3DMark」(Version 2.27.8160)の結果

 DirectX 12の性能は? ということで「Time Spy」の結果に移ろう。ここでも、ZEFT G43WHはTime Spy Extremeで1万を凌駕し、「Speed Way」でも5000オーバーと、非常に高いスコア―を叩き出している。

 続いて実際のゲームから「Apex Legends」のパフォーマンスを確かめてみたい。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定したうえでプレーし、その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。Apex Legendsはゲームの仕様上、フレームレートが300fpsで頭打ちになるのだが、ZEFT G43WHは1920×1080ドットであればほぼ300fpsに張り付いた状態となっている。

「Apex Legends」の結果

 FPSやTPSでは、1フレームでも多く描画して有利に立ち回るといったプレーがトレンドになっているが、ZEFT G43WHは描画設定を高めてもそのトレンドを満たす性能を備えている点は称賛に値する。また、3840×2160ドットでも、ZEFT G43WHは常時144fps以上のパフォーマンスを見せており、最近増えてきている4K+高リフレッシュレートとの組み合わせでも十分ゲームプレイできる性能といっていいだろう。。

 さらに、「Call of Duty: Modern Warfare 2」のパフォーマンスもチェックしておこう。ここでは、オプションから「極限プリセット」を選択。その状態でゲームに用意されたベンチマークモードを実行している。

「Call of Duty: Modern Warfare 2」の結果

 ZEFT G43WHは、1920×1080ドットだと、最小フレームレートは160fpsを超え、2560×1440ドットでも120fps程度を維持している点は立派。3840×2160ドットになると、さすがに最小フレームレートは70fps弱まで落ちこんでしまうが、それでも60fpsを上回っている点は評価できよう。これだけ高い描画設定でも快適にプレーできるパフォーマンスを発揮しているZEFT G43WHのポテンシャルはかなり高い。

 「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果に移ろう。ここでは、「最高品質」に設定してベンチマークを実行しているが、スクウェア・エニックスが示す指標では、スコア1万5000以上が最高評価とされており、それを踏まえるとZEFT G43WHは3840×2160ドットでもゲームの快適性に問題はなさそうだ。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果

 ファイナルファンタジーXIVは、2024年にリリース予定の次期拡張パック「黄金のレガシー」で、グラフィックスアップデートを行ない、システム要求案件も変更されるとアナウンスされている。そのため、描画負荷が大きくなることが予想されるが、ZEFT G43WHのパフォーマンスを持ってすれば、次期拡張パックも快適にプレーできそうだ。

 ゲーム以外のパフォーマンスをチェックすべく、「PCMark 10」(Version 2.1.2636)の結果を確認しておこう。ZEFT G43WHの総合スコア―は9441と非常に高く、スコア―の詳細を見るとその中でも「Digital Content Creation」が1万7000以上と非常に優秀な結果を残している。

「PCMark 10」(Version 2.1.2636)の結果

 Digital Content Creationは、写真加工や動画編集といったコンテンツ製作に関するパフォーマンスを見るテストで、ZEFT G43WHはそういった用途でも活躍することは間違いない。そのほかの基本性能を見る「Essentials」や、オフィスアプリケーションの性能をチェックする「Productivity」でも、ZEFT G43WHはスコア―が1万を超えており、さまざまな用途で十分な性能を備えた1台といっていい。

 最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)で、ストレージの性能も確かめておきたい。ZEFT G43WHは、シーケンシャルリードが最大7000MB/sほど、シーケンシャルライトが最大6700MB/sほどと、理論値には届いていないものの、十分高い数値を発揮。

「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)の結果

 ランダムアクセスもリードとライトともに最大1000MB/s程度のパフォーマンスを見せており、実際、ゲームの起動やデータのローディングといった場面でストレスを感じることはまったくなかった。

美麗な画面と高フレームレートを同時に享受できるハイスペックマシン

デザインも性能も両立させたい人に向いているマシンだ

 以上のテスト結果を見ても分かるとおり、ZEFT G43WHのゲームパフォーマンスは申し分のない内容だ。FPSやTPSでは、フレームレートを高めるために、描画設定を低くする人が多いが、ZEFT G43WHであれば描画設定が高いまま、高フレームレートを享受できる点はかなり魅力的。

 ZEFT G43WHの価格は50万円程度と高価だが、美麗な画面と高フレームレートを同時に得られる点は、食指が動く人も多いのではないだろうか。ZEFT G43WHは、単に“白いパソコン”というだけでなく、しっかりと実力も伴ったゲーマーにオススメできる1台と言っていい。

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