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編集ソフトを使ったベンチマークもチェック

ノートPCということを忘れるレベルの性能、Core i9とRTX 4090でクリエイティブも超快適な17.3型

2023年10月31日 11時00分更新

文● 山口優 編集●八尋/ASCII

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「LEVEL-17WG191-i9-XLSX」

 黒を基調にしたボディーに17.3型の大型ディスプレーを搭載したユニットコムのゲーミングノートパソコン「LEVEL-17WG191-i9-XLSX」(前回)。第13世代Core i9やRTX4090など、現時点で考えられる最高峰のスペックを搭載しており、ゲームはもちろん、高解像度の動画編集や3DCG制作などのクリエイティブ用途も快適に利用できる性能を持っている。

 今回は各種ベンチマークやクリエイティブ系ソフトを使用して、その性能をチェックしてみた。

パワフルな第13世代Core i9とRTX4090を搭載

 「LEVEL-17WG191-i9-XLSX」は、ユニットコムのゲーミングノートパソコン「LEVEL∞(インフィニティ) N-Class」シリーズのなかでもハイエンドモデルに位置付けられる製品。リフレッシュレート165Hzの17.3型WQHDディスプレーや、第13世代のCore i9-13900HX、GeRorce RTX4090、マルチカラーLEDキーボードなど、ゲームをとことん楽しむための性能・機能が惜しげもなく盛り込まれている。今回試用した評価機のおもなスペックは次のとおり。

試用機の主なスペック
CPU Core i9-13900HX(最大5.4GHz)、24コア(Pコア:8、Eコア:16)/32スレッド
グラフィックス GeForce RTX 4090 16GB GDDR6
メモリー 32GB(16GB×2)、DDR5-4800 S.O.DIMM
ストレージ 500GB SSD(M.2接続/NVMe対応)
ディスプレー 17.3型(2560×1440ドット)、リフレッシュレート165Hz、G-SYNC対応
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(2.5GBASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
インターフェース USB 3.1×2、Thunderbolt 4(Type-C)×2、ヘッドフォン/スピーカー出力、マイク入力、HDMI、Mini DisplayPort
内蔵カメラ 200万画素Webカメラ(Windows Hello対応)
サイズ/重量 およそ幅401×奥行284×高さ30.4mm/約3.44kg
OS Windows 11 Home(64bit)

 Core i9-13900HXは、8個のPコアと16個のEコアで構成された24コア/32スレッドの高性能なプロセッサーで、ゲーミングやクリエイター向けノートパソコンの上位モデルに搭載されることが多いモデル。GeForce RTX 4090はRTXシリーズのなかでもずば抜けた処理性能を誇るGPUだ。そこで、それらの性能をベンチマークソフトでチェックしてみることにした。

CPUは第13世代のインテル Core i9-13900HXが搭載されている

 まず、CPUの性能を見るためCINEBENCH R23を実行してみたところ、シングルコアが1955pts、マルチコアが25367ptsとなった。デスクトップ向けのCPUと比較すると、第12世代 Core i9シリーズや、第13世代 Core i7シリーズの下位モデルと似たようなスコア。つまり現役のハイエンドデスクトップパソコンに負けない性能を実現しているということになる。

CINEBENCH R23の結果

 続いて、パソコンの総合的なパフォーマンスを見るPCMark 10を試してみたところ、総合スコアが「8352」という結果になった。快適さの目安となるスコアは、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上だが、本機はそれぞれ10919、10272、14094というスコアで、いずれも大きく上回っている。

PCMark 10の結果

 こちらもハイスペックなデスクトップパソコンに迫る好スコアで、高解像度の画像編集や動画編集、3DCAD、CG制作などの負荷の高い処理も快適に行なえることがうかがえる。

 ストレージは500GBのNVMe対応M.2 SSDが搭載されている。そこでCrystalDiskMarkを実行してみたところ、シーケンシャルリードが3000MB/s超となった。最近のハイエンドパソコンとしては容量、速度ともにやや物足りない気もするが、実用上は問題なくサクサク快適に動作する。パソコン工房のBTOカスタマイズでは、より高速・大容量なSSDに変更したり、セカンドストレージを搭載することもできるので、必要に応じて検討してみるといいだろう。

CrystalDiskMarkの結果

 GPUはハイエンドクラスのGeForce RTX 4090が採用されている。その描画性能を3DMarkでチェックしてみたところ、次のような結果になった。

GPUはGeForce RTX 4090 Laptopが搭載されている

Speed Wayの結果。Aplex LegendsならWQHDで140fps以上のフレームレートを出せるという判定だった

Time Spyの結果

3DMarkの結果
テスト 総合スコア グラフィックスコア
Speed Way 5618 5618
Time Spy Extreme 10133 10698
Time Spy 20084 21826
Fire Strike Ultra 13263 13150
Fire Strike Extreme 23147 25866
Fire Strike 30650 40388
Port Royal 13623 13623

 DirectX 12 Ultimate対応のテスト「Speed Way」が5000、レイトレーシング対応の「Port Royal」が10000を超えていることからも分かるように、ノート向けとしてはトップクラスのパフォーマンス。前世代のデスクトップ向けRTX 30シリーズのハイエンドモデルと比較しても負けていないくらいだ。

 PCゲームなら重めのタイトルでもWQHDや4Kで問題なく楽しめる性能で、人気バトルロイヤルゲームのAplex LegendsならWQHDで140fps以上のフレームレートを出せるという判定だった。クリエイティブ用途でも、GPUアクセラレーションに対応した画像のフィルター加工や動画のエンコードなどが快適に行なえると思われる。

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