日本は成功体験を理解すると、一気にスピードがあがる
一方で、日本の企業のDXへの取り組みについても言及。こんなエピソードにも触れた。
「デジタルを使った変革を提案する際に、シリコンバレーでは、これまでにやった経験がないという話をすると、それはチャンスだというポジティブな返事がくる。だが、日本では、やったことがないというと、やった経験があるものを持ってきてほしいという話になることが多い」と指摘しながら、「日本の企業のDXへの取り組みは、シリコンバレーに比べると少し遅れていると感じる部分がある。だが、日本の多くの企業において、顧客体験を高めるための挑戦がはじまっている。顧客の体験や成功事例、失敗事例がシェアされるとDXのスピードがあがっていく。日本は成功体験を理解すると、一気にスピードがあがる。方向性やターゲットが決まったときに、そこに向かって進むという日本の企業の強みがあり、それがイノベーションにつながる。日立が持つ世界中のリソースを活用したり、経験や事例を提供したりすることで、日本企業が取り組む勇気を持った挑戦に寄り添いたい」と述べた。
シリコンバレーでの経験が、日本の企業の勇気を持った挑戦を、しっかりと支援する姿勢につながっている。
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