肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第873回
すきやき×たまご。何度でも言います。間違いありません。
すき家「月見すきやき牛丼」100年以上前から約束されたおいしさ
2023年09月12日 18時00分更新
ごきげんよう、アスキーグルメのナベコです。9月に入ってから、「月見」商品が続々登場していますよ。牛丼チェーンの「すき家」からは「月見すきやき牛丼」が今年から新登場。
すきやき牛丼→月見つきやき牛丼に
すき家 9月12日発売
「月見すきやき牛丼」
「月見旨辛すきやき牛丼」
いずれも並650円
※ミニ~メガの各サイズ用意
おや、どこかで見たことあるような? そうです。月見すきやき牛丼は昨年にも登場した「すきやき牛丼」に“たまご”をトッピングしたメニュー。たまごを月に見たてて「月見」ということなんです。
すきやき牛丼は、すき家のお肉に、特製のすき焼きダレがしみ込んだ白菜、人参、青ねぎ、しらたき、そして大ぶりな焼き豆腐をあわせた丼仕立ての一品。たまごを添えた「月見」でいただくと、まあ、おいしそうですよね。間違いないに決まっています。
というか、すきやきとたまごは、そもそも定番の組合せ。あえて声を大にしなくてもみなさんわかっていますよね。
ところで、すきやきにたまごをつけて食べ始めたのはいつからでしょう。一説によると起源は江戸時代後半から。もちろん文明開化前なのでその時代は、すきやきはありません。ただし、すきやきと同じような味付けである鴨鍋などにたまごをかけて食べていたとか。つまりは1800年代にはすでにすきやき(的な料理)とたまごの組合せが好まれていて、いわば100年単位の昔からテッパン。
おいしさが約束されているとはこのこと!
たまごを落としてみました。
トゥルンとしずる感ある卵黄がいいですね~。心がきれいな人にはきっと夜空に輝く満月のように見えるはず! 私にはどうしても、“たまごonお肉”の食欲をそそる情景にしか見えません(笑)。
卵黄を崩す時にチクンといたむ胸は、秋の風情にマッチ(なにを言っているんだか)。
たまごの部分とお肉をガッといただいてみましょう! タレがしみしみのお肉や野菜にたまごが絡んでまろやか~に!
前置きが長くなりましたが、“約束”どおり、めっちゃうまい。甘辛いタレとたまごの相性が最高で、ごはんがどんどん進みます。今回「旨辛」を選びましたが、全体的にはすきやきの味が勝っているため、そこまで辛くはないです。キムチのようなピリ辛さ控えめに混じってアクセントになり、そこがまたそそられます。
牛丼にはなくて、すきやき牛丼だけで楽しめる具材がいろいろ。
ひとつは豆腐です。大きめにカットされた豆腐は家庭的でうれしくなります。
白菜、人参といった食感のある野菜がたくさん入っているので、ふだんの牛丼よりもバランスがとれているような満足感。しらたきも、味がしみていていい感じ。すきやき丼だけに、全体的に好きやー。
たまごがないバージョンもあります
去年のすきやき牛丼にも、たまごを追加する人が多かったでしょう。今年は「月見すきやき牛丼」として販売されるため、たまごの必然性がより高りました。
たまごがない「すきやき牛丼/旨辛すきやき牛丼」も並600円で販売されているので、「生たまごはちょっと好きじゃない」という人もご安心ください。
それにしても、今年は「すきやき」よりも「月見」が押しポイントなんでしょうね。秋冬には恒例として、鍋商品としてのすきやきが各社から売り出されますが、すき家ではただでさえ贅沢なイメージがあるすきやきに月見をかぶせてきました。それだけ“月見”商品がブームだと言えましょう。
この季節、各社の「月見」を食べ比べてみるのも一興!?

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