ジンバル内蔵カメラは手ブレ補正がより強力に
続いてカメラ性能について確認すると、背面のアウトカメラは5000万画素/F値1.9の広角カメラと、1300万画素/F値2.2の超広角カメラの2眼構成。超広角カメラの画素数がやや上がっているが、広角カメラのセンサーは変わっていないようで、撮影性能的に大きな差はない。
一方でZenfone 9シリーズからの大きな特徴となっているのが、広角カメラに内蔵された「6軸ハイブリッドジンバルスタビライザー」である。Zenfone 9ではこれによって動画撮影時の手ブレを大幅に抑え、本体のコンパクトさを生かしたアクションカメラのような撮影体験ができることが大きな特徴となっていた。
そこでZenfone 10では、それが6軸ハイブリッドジンバルスタビライザーを2.0にアップデートし、新たにジャイロセンサーを使って動きを検知する「アダプティブEIS」を搭載。より一層手ブレに強いカメラの実現に力が入れている。加えてサウンドの面でも、独自の「OZO Audioテクノロジー」を採用し、録画時に臨場感のある音を実現するなど、動画撮影関連の機能強化にも注力している。
そこで実際に、アダプティブEISなし、アダプティブEISあり、そしてより強力な電子手ブレ補正を加えた「HyperSteady」の3つのモードを使い、地面に石が設置してあり足元が不安定な場所を歩きながら動画撮影したのが下の動画になる。
◆「アダプティブEIS」なしで撮影した動画(すべてFHD、60fps)
◆「アダプティブEIS」ありで撮影した動画
◆「HyperSteady」モードで撮影した動画
実際に見てみると、最も補正が効くHyperSteadyを使った動画のブレが最も小さいが、アダプティブEISありの状態でもかなりブレが抑えられていることが分かるだろう。HyperSteadyは補正のため画角が狭くなるのに加え、4K・8Kでの動画撮影に対応していないなどの弱点があるだけに、画質を問わず使用できる上に画角も変わらない、アダプティブEISは非常に有益な存在といえる。
一方のフロントカメラは、3200万画素/F値2.4と画素数が大幅に向上。美顔モードやポートレート撮影などももちろん可能で、セルフィーの撮影にも力が入れられている様子がうかがえる。
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