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ハヤカワ五味です。ご相談は? 第3回

「夫と比べてしまい、働く気が起きない」……働き方の話より引っ掛かることがあります(ハヤカワ五味)

2023年09月08日 07時00分更新

文● ハヤカワ五味 編集●ASCII

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 27歳、経営10年目、会社員2年目のハヤカワ五味が、皆様のお悩みに答えたり、答えなかったりする連載です。最初は最近同世代で悩んでいる人も多い「働き方」がテーマ。いまはXで募集した際に集まった質問をお題にしています。

(ご相談はこちらのフォームからお送りください)

今週のご相談──「働く気が起きない」

 育ちがいい旦那(性格・家柄・学歴)と比べてしまい、働く気力が起きないです。家事は得意なので専業主婦(パート週3)くらいになりたいですが、時代と逆行しているようで相談しにくいです。

 と……
 とりあえず、相談したらいいんじゃないですかね?!!?!

 でもそもそも、相談できてたらこうやってご質問いただいてないですよね。
 そう考えると「そもそも夫に対して正直に相談しづらい」という問題があるように思うので、その点についてから考えていきましょうか。
 なぜなら、本件は時代云々というより、2人の間でどうするかという話だと思うので。

実は現代においても「女性は働くべき」はマイノリティ

 まず、質問者さんが「相談しにくい」と思われている主な要因は、時代と逆行しているような気がしているからという部分ですね。ですが、実は現代において「女性も(フルタイムで)働くべき」という考え方はマイノリティで、共働きといえど基本はパートタイムを想定しており、特に産後の女性は主婦業に専念すべきという考え方が相変わらず強いです。

“「結婚後は夫は外で働き、妻は主婦業に専念すべき」への賛成割合は29.5%。「子どもが3歳くらいまでは、母親は仕事を持たず育児に専念したほうがよい」への賛成は61.0%で、いずれも過去最低となった”

厚生労働省 国立社会保障・人口問題研究所による全国家庭動向調査より

 実際に割合を見てみても、共働き世帯において女性はパートタイム勤務が過半数となっています。

“妻の年齢別に労働時間を見ると、パートタイムは15~24歳(44.4%)では比較的少ないが、25歳~64歳では6割程度、65歳以上では7割を超えて最も多くなっている。つまり、パートタイムで働く妻は育児中の年代では半数を超え、高齢期ではさらに多くなっている”
ニッセイ基礎研究所「共働き世帯の妻の働き方-過半数が『150万円の壁』を越えないが、夫高年収ほど妻高年収」より

 なので、これだけ「共働き世代!」と叫ばれていても、実際は「男性フルタイム勤務×女性パートタイム勤務」のことを指しているということになります。なので、この点からいえば質問者さんの望んでいる働き方は、社会全体から見たらかなり王道な選択ということになります。

 まぁ働き方なんて誰かと比べるものではないでしょうし、実際データでも質問者さんの考え方はマイノリティではないと示されているので気楽に話して見るのがいいと思います。私個人の意見としては「働きたい人が働けばいいのでは?」という思想なので、男女関係なく働きたい人が働き、働きたくない人は働かなくていい社会が今っぽいし本来あるべき姿だよなぁと思います。

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