知識ベース情報を取得できるプラグイン その2
ここからは特定のアプリやサービスではなく、特定の情報を使った作業が得意なプラグインを3つ紹介する。
5. Open Trivia
「トリビア(Trivia)」は「豆知識」といった意味の言葉。このプラグインはさまざまなジャンルのトリビアをクイズ形式で紹介してくれる。
まず、どんなジャンルのトリビアがあるのか一覧形式で出してもらった。
全21ジャンルと幅広いトリビアが用意されているようだ。
ここでは「エンターテイメント: ミュージック」ジャンルを選択。難易度は中級でお願いした。
すぐに問題が5つ表示されたが、中級のはずが結構マニアック(もしくはアメリカローカル)な問題であった。芸能関係だからかもしれない。
プロンプトに回答を入力すると、採点結果が表示される。すぐに役立つというわけではないが、仕事に煮詰まったときなどにいいかもしれない。
結果はこちら(クリックで拡大表示)。
6. Pluginpedia
一方、こちらは極めて実用的。ChatGPTのプラグインに関する詳細な情報を持ったプラグイン。
このようなプロンプトで欲しいプラグインを指定すると、すぐにリストアップしてくれる。この特集で散々お世話になったプラグインだ。
結果はこちら(クリックで拡大表示)。
7. GIF Search
最後に紹介するのはアニメーションGIFに関する詳細な情報を持った「GIF Search」だ。
このように、「〇〇なGIFを探して」といった簡単なプロンプトだけで、様々なシチュエーションで使えるアニメーションGIFを表示してくれる。なお、ほとんどのアニメーションGIFはSNSなどで私的に使用することが想定されているもので、商用利用することは考えないほうがいいだろう。
プラグイン「うまくいかない」あるある
ここまでプラグインの活用法について紹介してきたが、実は現状必ずしもすべてのプラグインが意図通りに便利に使えるとは限らない。むしろ「どうやって使えば役に立つのか?」を探りながら利用しているというのが正直なところだ。
とはいえ、現状はあくまで過渡期も過渡期、恐らく来年にこの記事を読み返すと「なんてめんどくさいことをわざわざやっているのだろう」と思うくらいChatGPTは使いやすくなっていることだろう。
いや、もはやChatGPTではないかもしれない。むしろChatGPT(およびその他LLM)は様々なアプリケーションのバックグラウンドに隠れた存在になると予想されている。
というわけで、最後に期待通りの反応を得られなかった例を2つ紹介して今回の記事を終えることにする。
最近よく見かけるのが、ChatGPTの回答がコンテンツポリシーに違反しているという警告だ。差別や偏見を助長するおそれのある内容はもちろん、性的な要素にもかなり厳しくなっているという印象だ。
もちろんこの制約は必要なのだが、利用者側としてはじゃまになることも多い。いかにこれをかいくぐっていくかというバッドノウハウも多数共有されている。
こちらは最後に紹介した「GIF Search」プラグインを使って「有名なインターネットミームを使ったGIF」を探してほしかったのに、プラグインが起動せずChatGPTがそのまま答えてしまったパターンだ。
とは言え、回答を「Regenarete」すると2回目はプラグインが起動した、といったことも多かったのでさほど困ることはない。どうしてもだめな場合は「◯◯プラグインを使って解答して」と追加で指示を与えてやればいい。
次回は「ChatGPTをめちゃくちゃ便利にする“プラグイン”の使い方 その3」ということで「アクションの実行」ができるプラグイン達を紹介する。
田口和裕(たぐちかずひろ)

1969年生まれ。ウェブサイト制作会社から2003年に独立。雑誌、書籍、ウェブサイト等を中心に、ソーシャルメディア、クラウドサービス、スマートフォンなどのコンシューマー向け記事や、企業向けアプリケーションの導入事例といったエンタープライズ系記事など、IT全般を対象に幅広く執筆。2019年にはタイのチェンマイに本格移住。
新刊:7月19日発売「ChatGPT快速仕事術」、好評発売中:https://amzn.to/3r6ASOv

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