組みたい自作PC構成まるわかり!! 第92回

【今月の自作PCレシピ・大阪編】小型高性能＆空冷最強のゲーミングPC

【ツクモ日本橋店】
空冷最強PCケースと定番パーツで組む動画編集PC

続いて、ツクモ日本橋店に足を運んだ

　2店舗目は、でんでんタウンのなかほどにある、ツクモ日本橋店スタッフ提案のレシピを紹介していこう。主なPCパーツは2階で扱っている同店。さっそく2階にお邪魔すると、いつもの自作レシピでお邪魔しているTUKUMO eX.と同じ雰囲気だったが、明らかに異なる点もあった。それが秋葉原のツクモでは見ない、かわいい犬のキャラだ。日本橋店スタッフのオリジナルとのことで、特価品やジャンク品のコーナーから、パーツの種類ポップやワンポイント紹介などまで、もうそこかしこにいた。

1階ではBTO PC「G-GEAR」や周辺機器を取り扱っている

PCパーツは2階で取り扱っている

ポップや価格表のフォーマットは同じとあって、秋葉原のツクモにお邪魔したかのようだった

いたるところにいるかわいいわんこ。表情もいろいろで、思わず探してPCパーツフロアーを巡ってしまった

エアフロー最強PCケースを使った空冷ゲーミングPC

　2018年に自分のPCを初自作したという沈（しん）さん、自作歴は5年ほどになるが、ショップの組み立て代行で数十台を組んでいるという。おすすめの構成はフロントに2基の160mm径ファンを備える空冷特化PCケースのLIAN LI「LANCOOL 216」に、定番人気のパーツを組み合わせた。

　Core i7、GeForce RTX 4070 Ti、64GBメモリーを搭載することで、WQHD＆4Kゲーミングとともに動画編集、AI画像生成などといったクリエイティブな用途も楽しめるように構成したという。

ツクモ日本橋店2階スタッフの沈さんに、おすすめのレシピを出してもらった

総額34万円弱となるツクモ日本橋店のおすすめレシピ。定番のセット値引きとメモリーの相性に対応する交換保証を含んでいる

空冷最強の漆黒ゲーミングPC
CPU	インテル「Core i7-13700F」 （16コア/24スレッド、最大5.20GHz）	5万5980円
CPUクーラー	DeepCool「AK620 ZERO DARK」 （サイドフロー型、120mmファン×2）	1万481円
マザーボード	MSI「MAG B760 TOMAHAWK WIFI DDR4」 （インテルB760、ATX）	2万6380円
メモリー	crucial「CP2K32G4DFRA32A」 （32GB×2枚、DDR4-3200）	2万680円
SSD	Samsung「980 PRO 2TB MZ-V8P2T0B/IT」 （2TB M.2 SSD、PCIe 4.0）	2万580円
ビデオカード	ASUS「TUF Gaming GeForce RTX 4070 Ti 12GB GDDR6X」 （GeForce RTX 4070 Ti、12GB GDDR6X）	13万4800円
PCケース	LIAN LI「LANCOOL 216 RX」（ミドルタワー）	1万5950円
電源ユニット	ASUS「TUF Gaming 850W Gold」 （850W、80PLUS GOLD）	2万4980円
ファン	LIAN LI「UNI FAN P28 120 BK 3Pack UF-P28-120-3B」	1万1980円
OS	マイクロソフト「Windows 11 Home」パッケージ版	1万9360円
総額（税込）		34万1171円

^{※価格は8月14日調べ。店頭価格ならびに在庫を保証するものではありません。}

　この構成のトピックはエアフロー最強クラスのPCケースLIAN LI「LANCOOL 216」だ。2基の160mm径ファンは低速で回転させてもしっかりと風量があるので、ファン回転数を環境に合わせて制御すれば、意外と静かに運用できるのがポイント。

2基の160mm径ファンで、強力なエアフローを実現するLIAN LI「LANCOOL 216」。1万6000円前後とコスパもかなり優秀になっている

フロントファンのLEDギミックも良い感じで、マザーボードのLEDユーティリティから制御できる

ボトムのサイドもメッシュパネルを備え、ファンを取り付けることも可能だ

トップはサイドのフレームとともに取り外しできる。マザーボードや電源ケーブルの取り付けがしやすい

ケーブルレスで連結できる3基の120mm径ファンを追加。トップからの強制排気や、ビデオカードへ風を送れるボトムに増設。回転数を抑えながら（静かに）、エアフロを強化する方向性だ

ホワイトカラーのモデルも用意する。増設ファンの「UNI FAN P28 120」にもホワイトモデルがあるのでカラーを統一できる