このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第433回
防水・FeliCaだけじゃない! 「motorola edge 40」は日本人に適した使い勝手が魅力
2023年08月05日 12時00分更新
モトローラ・モビリティが7月21日に発売した「motorola edge 40」は、IP68の防水・防塵性能やFeliCa(おサイフケータイ)に対応するだけでなく、サイズや持ちやすさなど、日本のユーザーの声を積極的に取り入れて開発されたというスマートフォン。日本のユーザーにとってどのような点が使いやすいのか、実機から確認してみよう。
薄くて横幅が狭く持ちやすいボディー
まずは外観を確認すると、ディスプレーは約6.55型の有機EL(pOLED)で、比率は20:9とやや縦長になっている。それゆえ本体サイズも、今回お借りしたイクリプスブラックでは71.99×158.43×7.58mm、重量は171g(ルナブルーは167g)とやや縦長だ。
だが特筆すべきは薄さと軽さ、そしてホールド感である。ハイエンドモデルでは200gを超えるものが増えている中にあって、160g台という重量は手にしたときに明らかに軽さを感じるし、画面サイズが大きいながらも横幅が72mmを切ることから非常に持ちやすい。
もう1つ、持ちやすさに貢献しているのがカーブドディスプレーの採用だ。強度やゲーミングなどの面ではマイナスな印象もあり採用機種が減っているカーブドディスプレーだが、フィット感を高め高級感を演出する上ではメリットがある。motorola edge 40はそのカーブドディスプレーをあえて取り入れ、なおかつ背面にも同様のカーブを付けることで持ちやすさを実現している。
スマートフォンを手にした時の持ちやすさという意味では、2023年発売のスマートフォンの中では抜群だと筆者は感じた。こうした点は日本のユーザーの声を取り入れて開発されたからこそと感じるが、一方で薄さを重視したためカメラの出っ張りは結構目立ってしまい、背面を背にしてテーブルなどに置くと傾きが目立ってしまうのは弱点ともいえる。
その背面はカラーによって異なる加工が施されており、イクリプスブラックはヴィーガンレザー加工となっていることからレザー風のややしっとりした触感で、滑りにくく持ちやすさにも貢献していると感じる。背面はモトローラロゴとFeliCaマーク、そしてカメラとシンプルなデザインではあるが、先にも触れた通り薄さを重視したことでカメラの主張が強くなっている印象があるのも確かだ。
側面のインターフェースを確認すると、右側面に音量キーと電源キー、下部にUSB Type-C端子が用意され、3.5mmのイヤホン端子もないことから非常にシンプルな仕上がりとなっている。
大口径で手ブレに強いカメラを搭載
続いてカメラを確認すると、背面のカメラは約5000万画素でF値1.4の広角カメラと、1300万画素でF値2.2(Exif値より)の超広角カメラの2眼構成。超広角カメラはマクロカメラとしての活用も可能だ。
中でも力が入っているのは画素数が高い広角カメラであり、スマートフォンのカメラとしては口径が大きくF値も非常に低い。それに加えて従来機種同様、4つの画素を1つにまとめる「クアッドピクセルテクノロジー」を採用していることから暗い場所での撮影に強いのが特徴の1つとなっている。
そしてもう1つの特徴が手ブレ補正である。motorola edge 40は光学式手ブレ補正に加え、すべての画素で位相差を検出する位相差オートフォーカス「Omni-directional PDAF」にも対応しており、動画撮影時の揺れにも強い。
それに加えて「水平ロック」という機能を使えば、動きの激しいシーンでも揺れを抑えて安定した動画撮影が可能となっている。ただし、この機能を暗い場所で使うとかなりのノイズが入り画質が落ちる。
手ブレ補正オフの状態撮影した動画
「水平ロック」を適用して撮影した動画
「水平ロック」を適用して撮影すればブレはかなり抑えられるが、暗い場所で撮影したためノイズがかなり入ってしまうことがわかる。
一方のフロントカメラは約3200万画素/F値2.4で、こちらもクアッドピクセルテクノロジーに対応することから暗い場所での撮影に比較的強くなっているようだ。
またmotorola edge 40は、動画撮影時にも背景をぼかしたポートレート撮影が可能。メインカメラだけでなくフロントカメラでも活用できることから、Vlogの撮影などに有効だろう。

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