あの「名護屋城」が「信長の野望」とコラボ!秀吉や家康が案内板に登場【佐賀】

文●九州LOVEWalker

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 佐賀県は、名護屋城跡・陣跡への来訪を促進し、その歴史的価値や魅力を発信する「はじまりの名護屋城。」プロジェクトの一環として、コーエーテクモゲームスの歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズとのコラボレーション企画を2024年1月に開始する。

特別史跡 名護屋城跡

肥前名護屋城図屏風(佐賀県立名護屋城博物館蔵 佐賀県重要文化財)

 名護屋城跡とその周辺に残る大名陣跡は、およそ430年前、全国から150を超える大名・武将が一堂に集結した、貴重な歴史の舞台だ。本コラボレーションでは、陣跡めぐりを多くの人が楽しめるよう、ゲームに登場する豊臣秀吉や徳川家康などの有名武将のグラフィックが、名護屋城跡や陣跡の誘導・解説サインに登場する。石垣などの往時の痕跡が残る陣跡を見ながら、武将のグラフィックだけでなく、その人物像やエピソードなどを盛り込んだ歴史ロマン溢れるサインを、名護屋城跡を中心に周辺各所に設置する。

大手口

名護屋城・城下町復元模型

 名護屋城は、文禄・慶長の役にともなう出兵拠点として豊臣秀吉が築いた城で、当時としては大坂城に次ぐ巨大な規模を誇った。また、周囲には全国から集結した諸大名の陣屋が築かれ、その数は150ヵ所以上におよぶ。名護屋一帯は人口20万人を超える巨大な都市へと変貌し、様々な人々が集い、桃山文化が花開いた。現在、名護屋城跡と23ヵ所の陣跡が、国の「特別史跡」に指定されている。

■肥前名護屋に集まった諸大名
豊臣秀吉、徳川家康、加藤清正、伊達政宗、前田利家、福島正則、石田三成、黒田長政、真田幸村、島津義弘、上杉景勝、直江兼続、鍋島直茂…など150以上

「はじまりの名護屋城。プロジェクト」

 はじまりの名護屋城。プロジェクトは、およそ430年前、肥前名護屋に全国から多くの大名・武将が集結し、茶の湯や能などによる文化交流が行われ、その後の伝統文化発展の“はじまりの地”となった史実に基づき、名護屋城の歴史的価値や魅力を磨き上げ、発信する取り組み。秀吉ゆかりの「黄金の茶室」の復元・公開をはじめ、名護屋城大茶会の開催や陣跡等への案内サイン整備などにより、さらなる文化ツーリズムの拠点を目指している。

「信長の野望」シリーズ

 「信長の野望」シリーズは、戦国時代の日本を舞台に織田信長が志半ばにして成し遂げられなかった天下統一を、プレイヤーの手で実現できる歴史シミュレーションゲーム。今年シリーズ40周年を迎えたシリーズ最新作、「信長の野望・新生 with パワーアップキット」が7月20日に発売となる。