このページの本文へ

組みたい自作PC構成まるわかり!! 第91回

【今月の自作PCレシピ・福岡編】アプライド博多店スタッフ推しはRyzenゲーミングPC

2023年07月16日 13時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

大学や企業のPCを組んでいる吉川さんおすすめのレシピはコレ

 ゲームや魅せるPCなど、個人の希望だけでなくビジネスユースの要望にもしっかりと応えてくれるアプライド。今回、おすすめのレシピを提案してくれたのは、おもにアプライド博多店と同じ敷地内にある生産工場で、大学の研究室や企業などで使われるワークステーションなどのPCを組んでいるという吉川さんだ。大学の単位を取り終えたあとのあいた時間に、大会出場を目指して、「フォートナイト」を終日プレイしていたとのこと。

自作歴7年目で、高校3年の終わり頃からPCに触りだし、PC自作にも挑戦したという吉川 泰雅さん(今年25歳)。最新スペックや、AI画像生成などといった旬なポイントの知識を持っているだけなく、ワンランク上の安定性や品質が求められる大学、企業向けPCの組み立ても行なっている

 現在も1世代前ではあるが、Ryzen 7 5800X、GeForce RTX 3080といったハイスペックな構成のPCで、「エーペックスレジェンズ」や「Escape from Tarkov(エスケープ フロム タルコフ)」、「Tom Clancy's XDefiant」といった競技性の高いFPSゲームをプレイしているという。

 そんな吉川さんが提案してくれたレシピのコンセプトは、抑えられるところの価格はなるべく抑える、デザイン良いケース、おもなFPS系ゲームでフルHD@144~165fpsプレイを実現、動画配信・編集を行なえる、といった旬な要望を網羅している。

吉川さん提案の自作PCレシピのパーツ一式だ

 価格は約32万円になるが、ゲーミング液晶ディスプレーと組み合わせた高リフレッシュレートゲーミングや、ゲームプレイ動画や撮影した写真などの編集作業、USBキャプチャーユニットやマイクなどを追加しての動画配信などを快適に行えるスペックになっている。

フルHD@144~165fpsプレイを実現できる、見た目良好なゲーミングPC
CPU AMD「Ryzen 7 7700X」
(8コア/16スレッド、最大5.4GHz)
4万3779円
CPUクーラー NZXT「Kraken 280 RL-KN280-B1」
(簡易水冷、280mmラジエーター、140mmファン×2)
2万4970円
マザーボード ASRock「B650 PG Lightning」
(AMD B650、ATX)
3万3980円
メモリー TEAM「TED516G4800C4001」×2
(16GB、DDR5-4800)
1万5780円
ストレージ Western Digital「WD Blue SN570 NVMe SSD WDS100T3B0C」
(1TB M.2 SSD、PCIe 3.0)
8280円
ビデオカード ZOTAC「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti AMP Extreme AIRO」
(GeForce RTX 4070 Ti、12GB GDDR6X)
13万9790円
PCケース NZXT「H7 Elite Black CM-H71EB-01」
(ATX、ミドルタワー)
3万4320円
電源ユニット CORSAIR「RM850e」
(850W、80PLUS GOLD)
1万6480円
電源ケーブル CORSAIR「PCIe 5.0 12VHPWR PSU Cable CP-8920284」
(12VHPWRケーブル)
2580円
総額(税込)   31万9959円

※価格は7月12日調べ。店頭価格ならびに在庫を保証するものではありません。

価格と性能のバランス良いRyzen 7をベースに構築

 CPUとともに、発売当初ハードルとなっていたDDR5メモリーが大幅に値下がり。十分なゲーミング性能とともに、人気上昇中のRyzen 7 7700X。当然、性能が上回るCore i7-13700Kも人気だが、冷却に360mmラジエータークラスが欲しくなるなど、CPU以外でも予算アップする。そのため、吉川さんの“抑えられるところの価格は抑える”のコンセプトに沿って、Ryzenをチョイスしている。

4万円台半ばに下がっているのもあり、自作ゲーミングPCで人気になっているRyzen 7 7700X

 マザーボードも、価格を抑えたB650チップセット採用マザーボードのASRock「B650 PG Lightning」を選択。Wi-Fi 6は非搭載だが、2.5ギガビットLANや、複数のゲーミングデバイス、配信関連のデバイスを問題なく接続できる12基のリアUSBポートなど、必要な十分な機能を備える。そのうえ、ASRockは自作初心者や久しぶりに自作する人が安心して組めるCPUソケットのピン折れ保証(購入後3ヵ月間)があるのも選んだ理由とのこと。

ASRockのB650チップセット採用マザーボード「B650 PG Lightning」

14+2+1フェーズの堅牢な電源回路や、8ピン×2基のCPU補助電源コネクターを搭載。将来Ryzen 9へのグレードアップも狙える

リアインターフェース。USBポートは必要十分な数が備わっている

 また、DDR5メモリーには、価格がアップする高速タイプを避けて、DDR5-4800規格を組み合わせたとのこと。とは言え、容量は16GB×2枚の計32GBなので、ゲームや写真の編集、イラスト作成などに不安なし。M.2 SSDも、「PCIe4.0対応の低価格モデルも良いですが、ゲームの体感はそこまで変わらないなら、1TB 8000円台前半で買えるPCIe3.0対応モデルで良いでしょう」とのことで、Western Digital「WD Blue SN570 NVMe SSD 1TB」をチョイスしている。

DDR5メモリーは、4800MHz駆動モデルの 16GBを2枚搭載する

PCIe3.0×4接続で、公称リード3500MB/s、公称ライト3000MB/sとなるWestern Digital「WD Blue SN570 NVMe SSD」の1TBモデルで構成している

 CPUクーラーは、280mmサイズラジエーターを採用する「Kraken 280」だ。定番簡易水冷ユニット「Kraken」シリーズの最新モデルで、ウォーターブロックにCPU温度などを表示できる液晶ディスプレーを備えている。

 吉川さんが選んだPCケースは、フロントにRGB LEDファンが標準搭載されている。その3基のファンはそのままに、「Kraken 280」のラジエーターを取り付けるのも良いし、ビデオカードのエアフローを重視して、付属ファンとともにケーストップに取り付けるのも良いだろう。

280mmサイズラジエーターを採用する「Kraken 280」。RGBファン採用モデルではなく、通常ファン採用モデルを選んだのにも訳がある

ウォーターブロックには、システム情報や画像を表示できる1.54インチの液晶ディスプレー(240×240ドット)を搭載している

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中