イラストなどの投稿サイトを運営するpixivは7月11日、「pixivFANBOX」の利用規約を改定。AI生成コンテンツに関する対応を改めると発表した。
今回の改定は大きく分けて3つのポイントがある。
●AI生成コンテンツの投稿は原則禁止に
同社は規約改定にあわせ、AI生成コンテンツを以下のように定義した。
- 制作過程のすべてもしくは主要な部分に、AIまたはAIに類する技術を用いて生成したコンテンツ。
- AI生成コンテンツに軽微な加工、修正を施したコンテンツ。
新しい利用規約ではAI生成コンテンツは原則投稿禁止となるが、「生成AI技術やAI生成コンテンツそのものを解説するコンテンツ」「自身が制作した画像に含まれる文章をAIで自動翻訳したコンテンツ」「自身が制作した画像にペイントソフト等のAI自動彩色機能で色づけしたコンテンツ」などは、これまで通り投稿可能だ。
●外部へ誘導して禁止コンテンツを閲覧させる方法も規約違反に
禁止されたコンテンツの投稿に関しては、pixivFANBOXへの投稿に加え、当該コンテンツをアップロードした外部のウェブサイトやオンラインストレージへpixivFANBOXからユーザーを誘導する方法も規約違反となる。
●活動実態のないアカウントの強制登録解除も可能に
アカウントの強制登録解除についても改定されている。
これまでは利用規約等に違反した場合に強制登録解除の対象となり得るとされていたが、改定後は違反の恐れがあると同社が判断した場合や、同社がクリエイターの活動を把握できない場合も強制的な登録解除が可能となる。
改定された利用規約は7月25日から適用予定。同社では同日以降に禁止行為が発見された場合、投稿者に対して修正を求めたり、コンテンツの非公開化や削除、アカウントの停止、抹消といった措置を段階的に実施するとしている。