COMPUTEX TAIPEI 2023レポート

12VHPWRケーブルが正しく接続されているか視認しやすい安心の電源ユニット

文●ドリル北村

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 COMPUTEX TAIPEI 2023のMSIブースで見つけた電源ユニットが、実に単純な仕掛けにもかかわらず非常に効果的な工夫がされていた。

ATX 3.0対応の電源ユニット「MAG A850GL PCIE5」。7月発売予定で価格は未定

 12VHPWRケーブルは、奥までしっかり差し込まれていないと負荷がかかり、コネクターが溶けたり発火するという不都合が過去に報告されていた。NVIDIAによると「ケーブルを極端に曲げた状態で高出力にしなければ溶けることはない」とのことだが、やはりこういう不都合報告があると不安になるのは事実。

 そこでMSIは、しっかり12VHPWRケーブルを差し込めたか容易に確認できる製品を発表した。それが電源ユニット「MAG A850GL PCIE5」だ。12VHPWRケーブルのコネクター部分が黄色く着色されているため、奥までケーブルを差し込んでいないと見た目でわかるようになっている。黄色の部分が見えなければ、奥までしっかり差し込めているというわけだ。

12VHPWRケーブルのコネクターが目立つ黄色で着色されている

中途半端にケーブルを差すと黄色い部分が視認でき、正しく接続できていないことがわかる

正しく接続できているように見えるが、コネクターの右上にわずかに黄色い部分が確認できる。黒いコネクターだと気がつかないだろう

黄色い部分がまったく見えず、正しく接続できていることがわかる

 この方法なら12VHPWRケーブルが融解する不都合を、コストをかけずに回避できるだろう。アイデア商品だが実に効果的だ。

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