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年次イベント「Dell Technologies World 2023」現地レポート

Dellがアズ・ア・サービス「APEX」強化、NVIDIAと生成AIソリューションも発表

2023年05月30日 07時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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NVIDIAとの提携による生成AIソリューション「Project HELIX」発表

 現在大きな注目を浴びている生成AI分野における取り組みとして、NVIDIAとの提携による「Project HELIX」も発表された。

NVIDIAとの提携を通じて生成AI向けのフルスタックソリューションを開発する「Project HELIX」

 Project HELIXは「フルスタックの生成AI環境を素早く実装可能にする」(クラーク氏)ことを狙うもの。具体的には、NVIDIA H100を搭載したPowerEdge XE9680などNVIDIA製GPU搭載のPowerEdgeサーバー、「PowerScale F900」などのファイルストレージや「ECS」などのオブジェクトストレージ、高速なネットワークスイッチ、AIツール/フレームワークの「NVIDIA AI Enterprise」を組み合わせて提供するものだという。

 デル氏「将来の働き方、AI、エッジ、マルチクラウド、セキュリティ、サステナビリティのそれぞれに対して、Dellにはビジョンと計画がある。イノベーションとオープンなエコシステムに沿った戦略がある」と述べ、顧客企業のアイディアを変革するDellの能力をアピールした。

NVIDIA H100 Tensor Core GPU×8基搭載の「PowerEdge XE9680」は、AI/機械学習/深層学習のモデルトレーニング向けサーバー。Project HELIXにおいて重要な位置づけがなされている

AI/HPC/データセンター用途を想定した水冷式サーバー「PowerEdge XE9640」

 オンサイト(会場)参加中心のイベントに戻ったこともあり、展示フロアでは今回発表された新製品/ソリューションのほかにもさまざまな展示物があり、来場者の関心を引いていた。

 展示フロア奥に止まっていたのは、Nomad GCS社の巨大な移動指令車(Tactical Command Vehicle)だ。災害現場での医療や防衛など、一時的にデータセンターと通信施設が必要な場所に駆けつけてサービスを提供する。車内にはPowerEdgeサーバー、エッジサーバーの「Edge Gateway 5200」、多数のモニターが搭載されており、さながら“動くデータセンター”という面持ちだ。

 なお今回Dellでは、Microsoft、NVIDIAなど約30社とともに、米司法省(DoD)の定めたセキュリティ基準を満たすエンドツーエンドのゼロトラストソリューションを開発する「Project Fort Zero」を発表したが、このTactical Command VehicleにおいてもProject Fort Zeroが活用されるという。

Dellのサーバーやエッジサーバーを多数搭載した、Nomad GCSのTactical Command Vehicle

 上述の動くデータセンターに対し、“運べるデータセンター”と言えるのがコンテナ型データセンター「Modular Data Center(MDC)」シリーズだ。サーバー/ストレージ/ネットワーク、さらに電源や冷却装置なども内蔵し、データセンターをすぐに設置できる。大型コンテナだけでなく、最大17Uのサーバー/ストレージをサポートする「MDC Micro 415」「同 915」などのラインアップもある。2007年から製品展開しており、米国のほかフィンランドなどでも採用事例があるという。

コンテナデータセンター「Modular Data Center(MDC)」シリーズ

 エッジソリューションの紹介エリアでは、スマートリテール(小売)、スマートファクトリー(工場)などがデモ展示されていた。マサチューセッツ州にあるビール醸造所、Exhibit 'A' Brewing Companyが「PowerEdge XR4000」を導入し、リモートからタンクの温度や圧力を監視したり、AI/コンピュータービジョンによる品質管理を行っている様子を再現していた。なお今回の会期中、エッジライフサイクル全体で運用を管理する「NativeEdge」も発表されている。

Dellのエッジソリューションを導入したビール醸造所のデモ展示

■関連サイト

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