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2023年05月31日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ

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グラフィックスドライバーを変更する

 インストールが終わって再起動すれば、すぐにUbuntuが使えるようになる。はずなのだが、残念ながら今回の構成ではNVIDIAのGPU用ドライバーがうまく動作しないため、インストール後も正常に起動しないというトラブルが続いた。

 インストール時に「グラフィックスとWi-Fi機器用の~」の部分へチェックを入れることで、自動的にドライバーが更新されることを期待したのだが、うまくいかなかったようだ。というわけで、手動でドライバーを更新することにした。

 まずはインストール時と同様、Nouveauドライバーを回避してUbuntuを起動する。Nouveauドライバーを回避する手段はいくつかあると思うが、「Advanced options for Ubuntu」で起動する方法が簡単だ。Ubuntuが起動する時にEscキーを1回押すとGRUBの起動メニューが表示されるので、そこから選べばOKだ。

上から2番目の「Advanced options for Ubuntu」を選択

 すると次のメニューが表示されるので、「Ubuntu,~(recovery mode)」のほうを選んでEnterキーを押そう。

「Ubuntu,~(recovery mode)」を選択

 紫色の見慣れない画面が出るので、Tabキーを押して「Ok」にフォーカスを移し、Enterキーを押す。ちなみに、このメニューではもっと高度なこともできるが、今回はNouveauドライバーを回避するためだけなので、ほかには特に何もしなくて大丈夫だ。

この画面でTabキーで「Ok」に移動したらEnterキー

 するとインストール時と同様に低解像度とはいえ、Ubuntuが起動するはずだ。ここで初回起動時に表示される「オンラインアカウントへの接続」という設定が始まるが、スキップしてしまってかまわない。

あとでも設定できるので。ここではスキップ

改善の支援はなるべく送信するようにしておきたい

 これらの設定が終わると、Ubuntuが使えるようになる。早速ドライバーを変更しよう。左下のアイコンから「ソフトウェアとアップデート」というソフトを起動。「他のソフトウェア」タブを開き、「追加」ボタンをクリックする。ウィンドウが表示されるのでAPTラインに「ppa:graphics-drivers/ppa」と入力し、「ソースを追加」ボタンを押す。

「他のソフトウェア」でソースを追加する

 2つの項目が表示されるので、上の項目にチェックを入れる。

チェックは上の項目だけでOK

 この状態で「ソフトウェアとアップデート」を閉じると、ソフトウェアキャッシュが更新される。更新作業が終わったら、再び「ソフトウェアとアップデート」を起動し、今度は「追加のドライバー」タブを開こう。

「ソフトウェアとアップデート」を閉じると、ソフトウェアキャッシュの更新が始まる

再度「ソフトウェアとアップデート」を起動して、「追加のドライバー」タブを見てみるとドライバーが選べるようになっている

 この「追加のドライバー」タブには3つほどドライバーが並んでいる。「nvidia-driver-525」と書かれているものを選択し、「変更の適用」をクリックすると変更作業が始まるので終わるまで待とう。「再起動」というボタンが表示されたら、PCを再起動する。これでようやく起動に失敗することなく、Ubuntuが立ち上がるはずだ。

途中で止まらず、無事にUbuntuが起動した。ちなみに、壁紙のザリガニっぽいデザインはUbuntu 23.04のコードネーム「Lunar Lobster」に由来する。Ubuntuのコードネームはバージョンごとに変わり、アルファベット順で生き物の名前が冠されることが多い

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