2つの側面を持つゲームモード
今回のベータでは、4つのモードを遊ぶことができた。防衛と攻撃に分かれてオブジェクトを移動させる「エスコート」、攻撃側が取得すると前線があがる複数の拠点で攻防を繰り広げる「ゾーンコントロール」。そして3つの拠点をリアルタイムに奪い合う「ドミネーション」、複数のなかからランダムでアクティブとなるひとつの拠点を取り合う「オキュパイ」の合計4つだ。
前者のエスコート、ゾーンコントロールは、前線を意識した戦いが必要となる。直接拠点が移動するエスコートと、移り変わる固定された拠点を奪い合うゾーンコントロールで違いはあれど、一定の前線を軸に押し引きしながら戦うことになる。これにより、どうやって突破しようか、どのルートを使って裏を取ろうか、という考え方が必要になってくる。
一方、後者のドミネーション、オキュパイは方向性がまったく異なり、スピーディーでテンポのいい試合展開が楽しめる。とくにオキュパイはマップが比較的狭い場合が多く、純粋に撃ち合いを楽しみたいデスマッチのような雰囲気すら感じた(ベータということもあるだろうが)。
筆者の好みとしては前者のプレイスタイルだが、ガンファイトが目まぐるしく起こる後者のモードも息抜きにいい。より多くのキルを取る楽しさが詰まっている。
慣れ親しんだプレイヤーならすんなり入れる
どのモードでも共通するプレイフィールについては、スピーディな撃ち合いとテンポが良さを助長するスムーズなリスポーンで、ほぼ「CoD」ライクといってしまっていい。標準的なアサルトライフルやSMGなどではほどよいキルタイムで敵と撃ち合うことができ、ショットガンやスナイパーライフルなどテクニカルな銃はとっつきにくいものの、使いこなしさえすれば強力な威力を発揮する。スライディングやジャンプなどのスピード感溢れるキャラクターコントロールも、「CoD」のそれと極めて近い。
ただし、ブーストジャンプなどの超人的な要素は存在しないため、Mark Rubin氏が手掛けてきた「古きよきCoD」を愛していたプレイヤーにとって、本作はかけがえのない思い出を再現してくれるタイトルだ。
なお、近年の「CoD」競技シーンなどでも多用されている、しゃがみと立ちを繰り返して敵の位置を視認する行為をすると、徐々に照準がズレていく仕様になっている。そのため、テクニカルなキャラコンによる圧倒的な優位性は、排除したい意向が感じ取れる。
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