「ねぎたっぷり牛肉スパイスカレー」
松屋
5月9日発売
730円
https://www.matsuyafoods.co.jp/matsuya/whatsnew/menu/48234.html
スパイスカレーにネギってどう思います?
「スパイスカレー」、かなり有名なジャンルになりました。出始めの頃は「カレーにスパイスが入っているのは当たり前だろう」という声もあったのですが、今ではスパイスの味わいを活かしたジャンルとして、定着してきたように思います。
松屋にも、個性的なスパイスカレーが登場。5月9日から「ねぎたっぷりスパイスカレー」各種を発売しています。730円〜。
ねぎたっぷりスパイスカレーは、松屋の17種類のスパイスを使用したカレーに、青ネギをたっぷりのせた新作。牛めしの肉をのせた「ねぎたっぷり牛肉スパイスカレー」などを用意しています。
斬新な組み合わせながら、辛さと食感が癖になるとのこと。青ネギや肉の旨味で、カレーがさらに奥行きのある味になるとか。玉子を落とすことでマイルドな味わいへの変化も楽しめるとうたいます(単品には玉子は付かない)。
「ねぎたっぷり牛肉スパイスカレー」(730円)のほか、肉の旨味がギュッとつまったハンバーグが豪快に丸ごとのせた「ねぎたっぷりハンバーグスパイスカレー」(830円)、松屋の朝定食でお馴染みの松屋オリジナルソーセージとのコラボ「ねぎたっぷりWソーセージスパイスカレー」(690円)が揃います。
いずれも店内飲食はみそ汁付き。また、プラス60円で「選べる玉子セット」を付けられるのでこちらもチェック。
「第一印象は派手だけど、意外と優しいやつだな」的なカレー
というわけで、さっそく、ねぎたっぷり牛肉スパイスカレーを松屋で注文してみました。
見た目のインパクトは相当なものがあります。スパイスカレーの上にたくさんの具が乗っているものはよくあるのですが、これは何しろ青ネギの量が多いので「なんだ?」と思うわけです。
結論から言ってしまうと、青ネギとスパイスカレー、合います。
スパイスカレーって、パクチーとか、ラッキョウとか、ピクルスとかが添えてあったりするじゃないですか。あれと同じようなニュアンスで、青ネギの辛味にもそれほど違和感がないんですよ。
いわゆる“家のカレー”みたいな、ジャガイモ・タマネギ・ニンジンみたいなカレーには、青ネギはあまり合わないかもしれません。ただ、さらっとしていてスパイシーなスパイスカレーには合います。
スパイスカレーは、松屋の公式によれば「大変辛いので、辛いものが苦手な方やお子様はご注意ください」とあります。そうはいっても、常識的な辛さの範疇ではあると思います。激辛で倒れるかと思った……というほどではない。さすがに「辛いものが苦手です」という人でも平気ですとは言えませんが。
スパイスもそれなりに感じますが、牛丼チェーンの刺激にとどまっている。そんな表現でよろしいでしょうか。香辛料の刺激、辛味ともに、まあまあ感じますよね〜といった具合。物足りないと思う人もいるかもしれませんね。
ただ、スパイスがそれほど際立っていないからこそ、青ネギの辛味が加わってもそれほどトゲトゲしくならないというメリットもあるのかなと。もちろん、「ネギが嫌い」「辛い食べ物はどうも……」という人には勧められないものの、バランス自体は取れていると感じました。
牛肉に関しては、松屋の牛めしの牛肉部分なので、青ネギにもカレーにも合います。冷静に考えると、スパイスカレーに甘辛い味付けがしてある牛肉とタマネギってどうなのと思うんですが、意外と合うんですよね。というか、カレーはどう転んでもカレーなので、牛めしの具材が入っても壊れないというか。異なる味がぶつかる違和感はありませんでした。
まとめると、シャキシャキした食感とネギのほのかな辛さがスパイスカレーとマッチしていますし、牛肉との相性もよい。ということで、思ったよりも合うじゃん。という嬉しさはあります。
そう、「思ったより合う」「意外と合う」。そんな不思議な魅力が特徴。見た目のインパクトはあるものの、食べてみると、けっこうアリ。「第一印象は派手だけど、意外と優しいやつだな」的なカレーです。
ただ、まあ、松屋のプライドといえばそうなのですが……みそ汁が付いてきます。普通のカレーにみそ汁は慣れたのですが、スパイスカレーとみそ汁って、なんだか合わないですね。口の中がピリピリするというか。今さら、松屋のこれにツッコんでもしょうがないのですが。
青ネギも牛肉も既存のメニューから使いまわしたものではあるでしょうが、スパイスカレーと合わせたというのが慧眼です。あまりない組み合わせではありますが、「アリじゃん」と感じるバランスにはなっています。モノは試しで食べてみて損しないメニューかと。
モーダル小嶋
1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。よろしくお願い申し上げます。
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