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G-Master Spear X670Aをレビュー

Ryzen 7 7800X3D&RTX 4070の最新タッグなら5年先も戦えるゲーミングPCに

2023年05月13日 10時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ

提供: サイコム

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3D V-Cache搭載Ryzenの末弟にカスタム

 CPUがゲーミング性能に与える影響は大きいが、コア数の多いハイエンドCPUを使ったところで、ストレートにそのコア数ぶんの性能が手に入るわけではない。ゲーム用途では実際に稼働するコア数が少ないことが多く、動作クロックの高さやアーキテクチャーによるシングルスレッド性能の高さのほうが重要になる。

 とはいえ、近年はマルチスレッド動作に最適化したタイトルも増えてきたので、ある程度はCPUのコア数が重要になってくる。動画配信などを並行して実行したい場合は別だが、ゲームをプレイするだけなら8コア/16スレッドもあればまず大丈夫だ。CPUを選ぶ場合は、ここを基準に考えるといいだろう。

 G-Master Spear X670Aの標準構成のRyzen 7 7700Xは8コア/16スレッドなので、ゲーミングPCとしては十分満足できるCPUと言える。しかし、今ゲーミング性能にこだわるのであれば、同じRyzen 7であっても3D V-Cacheを搭載する最新Ryzenシリーズの最下位モデル「Ryzen 7 7800X3D」がオススメだ。

モニタリングツール「CPU-Z」でRyzen 7 7800X3Dの情報を読み取ってみた。Ryzen 7 7800X3DはCCDが1基なので、L3キャッシュは3D V-Cache(64MB)込みの「96MB」と表示されている

 Ryzen 7 7800X3Dの実力をざっくりまとめると、同価格帯のCPUの中では圧倒的にゲーミングに向いている。また、ゲームタイトルによっては上位のRyzen 9シリーズに比肩することもあるので、ゲーミングPC向けCPUとしてはコストパフォーマンスが良い部類だ。詳しくは、ASCII.jpの加藤勝明氏のレビュー記事をご確認いただきたい。

 もちろん、上位モデルと比べるとコア数が少ないため、CGレンダリングや動画エンコードといった処理になると、競合のインテルCPUや上位のRyzen 9には勝てない。しかし、ことゲームに関して言えば、最強CPUの一角といっていいだけの性能がある。

 TDPは120Wと比較的低めなので、標準構成の空冷CPUクーラーはNoctuaの「NH-U12S redux」でも十分冷やせる。しかし、長時間高負荷のかかるゲームでの利用や、将来的にもっと高性能なCPUへ切り替えることも考慮すると、簡易水冷クーラーに変更しておいたほうが安心できる。

240mmラジエーターの簡易水冷クーラーで冷却性能をアップ

 実際にカスタマイズする場合、製品ページで【カスタマイズ・お見積り】ボタンをクリックして、【CPU】の項目を展開。候補から【AMD Ryzen 7 7800X3D [4.2GHz/8コア/16スレッド/TDP120W] ★3D V-Cache採用★Raphael搭載モデル】を選ぼう。なお、今回はCPUクーラーも【サイコムオリジナルAsetek 670LS + Noctua NF-F12 PWM x2 [240mm水冷ユニット] ※メンテナンスフリー】に変更した。

カスタマイズ例。CPUとCPUクーラーを変更している

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